札幌から那覇まで、まさに充実の1年だった。
店舗数61。総計71回の放浪は昨年の居酒屋訪問の数字である。
実に5日に1回、飲みに行った計算だ。3月に子供が生まれながらも…。
06年のキーワードは「ひとり飲み」と「立ち飲み屋」だったと思う。
ひとり飲みは26回。立ち飲み屋の訪問は17軒。
当ブログを始めた当初とは明らかに飲み方が変わってきた。
これを「成長」というのか、はたまた「偏屈」というのか、とにかく自分の好みの酒場が段々に分かってきた一年であったように思う。
一方、この居酒屋アワードも今回が3回目を迎え、少しの疑問を感じるようになってきた。
それは、ただ一度の訪問で、その店を判断していいものか、と。
常連ばかりで、かたまったお店も、はじめは居心地が悪いだろうが、通いつめるうちに少しずつ友人ができて、楽しくなってくるはずだし、そういった深みのあるお店はちょっと飲んだだけでは理解できようはずもないのである。
それに、空腹のときは何を食べてもおいしく感じるものだし。
だから、酒場のランク付けをしても、それはそれは不毛なものではないかと、思う今日この頃である。
しかし、またこうも思うのだ。
何年か後に、この2年余りの期間に訪問した100軒あまりの酒場に再び訪れた際、わたしはまた新たな発見をそれぞれするのだろう、と。
さて、昨年飲みに行った中でつくづく感じたことは、ビールの主要5社のシェアでトップに立つ「アサヒビール」は、思うほど取り扱うお店が多くないな、と言う気がした。06年のアサヒビールのシェアは37.8%。それを37.6%のキリンビールが追う。続いてサッポロ12.9%、サントリー10.8%の順だ(朝日新聞より)。もっとも、この数字にはビール風飲料含まれた数字ではあるが、わたしが昨年お邪魔した居酒屋で飲んだビールの割合とは必ずしも一致しない。
生ビールの銘柄が不明なところもあるから、あくまで感覚的な話しで恐縮だが、サッポロ黒ラベルは61店舗中7店てことはなかった。
また、アサヒスーパードライの取り扱いもシェアに準ずるボリュームがあったかどうかは疑問だ。
極力、ブログには、その店が取り扱うビールを明記してきた。それは、その店がどれだけビールにこだわりを持ってお客に相対しているかを計る指針でもあるからだ。
今年からは、そうした視点に加えて、ビール会社のシェア争いにも目線を向けてみたいと思う。
さて、いろいろ五択を並べたところで、本題に入りたいと思う。
基本的には昨年おじゃました全てのお店はそれぞれ趣深く、また楽しくお酒を頂くことができた。できうることなら全てのお店にアワードを贈りたい気持ちである。年末にうかがった「居酒屋 けんちゃん」(居酒屋放浪記NO.0107)を除いては。
そうした中で、たったひとつだけフェイバリットな居酒屋を選択するのは非常に困難である。
記憶を紡いでいくと、楽しかった酒場は、北九州市の「焼酎Bar」(居酒屋放浪記NO.0090)。東京から来た一元の客をお店全体でもてなしてくれた。若者6人のお喋りは時が経つのを忘れさせてくれた。
また那覇市の「小桜」(居酒屋放浪記NO.0086)も珍味と泡盛、そして楽しいお喋りに花が咲いた。やはり、楽しい酒の条件としては、楽しい人との語らいが挙げられる。そこには、新しい出会いが必ずあり、お酒とお料理を何倍もおいしくさせてくれる。
そして、浦安の「桝田屋」(居酒屋放浪記NO.0077)。
このお店も、見ず知らずのわたしを楽しい話しの環に加えてくれたお店だ。里帰りした妻を離れ、寂しいひとり暮らしをしている中、温かいもてなしは心を癒してくれた。
また、惜しげもなく幻の焼酎「兼八」をご賞味させていただいたり、ご主人増田氏の深い懐には恐れ入る。
結局、わたしは浦安が好きなのだと思う。
20歳の頃から4年間を過ごし、その後の新婚生活に舞い戻ってきたのは、「自由奔放」な「青べか物語」浦安がやはり大好きだったからだろう。
そんな、思いを込めて、06年の居酒屋アワードは浦安市北栄の「和食 桝田屋」さんとした。
決して、わたしが好む大衆居酒屋ではないが、心通う居酒屋さんとして、06年に我が心の居酒屋として最高峰の賛辞を送りたいと思う。
一方、立ち飲み屋のアワードは混戦模様だ。
立ち飲み屋こそ、常客が多くて、なかなか一度だけの来店でその店を知ることは不可能だ。
渋谷の立ち飲み、富士屋本店(居酒屋放浪記NO.0068)などはその典型的な例だろう。
このお店、店員は皆いい仕事をしている。
活気があって、お客もそれぞれ助け合って飲んでいる。
このお店こそ、由緒正しき立ち飲み屋の雰囲気であろう。
門前仲町の「和一」(居酒屋放浪記NO.0073)もいいお店だった。
ぎゅうぎゅうに詰めてもせいぜい7~8人も入れば満杯のお店。ここは瓶ビールを客自ら冷蔵庫に取りにいくのである。常客ばかりの店だが、その雰囲気は決して冷ややかではない。だが、やはり、初めて行った今回は気持ちが萎縮して心から楽しめなかった気がする。次回の訪問は、是非ともご主人自ら採ってきた山菜の料理を味わいたいものである。
そして、もう1店のノミネートが台東区上野の「立ち呑み処 いこい」(居酒屋放浪記NO.0101)だ。
実際は、立ち飲みスペースは1階のカウンターのみで、厳密には立ち飲みと言えるか怪しい。だが、串揚げが実にうまかったこと。カウンターだけの雰囲気で言えば、立ち飲みの王道を往く空気が流れていたのである。
酎ハイと串揚げの絶妙なハーモニー。お腹いっぱい食べて、満足いくまで飲んで、お勘定が僅か1910円というのも嬉しい。
このお店を、居酒屋アワード立ち飲み部門に推挙しようと考えていたが、実は、今年に入ってリピートした。2階で座って飲んだが、座って飲むとごくごく普通のお店だった。 確かに1階部分はものすご~くいい雰囲気だったが、この事実は看過できない。
しかも、3人で食べて1万2000円というのもがっかりした。
ちなみに料理だけだったら、ギョバー(居酒屋放浪記NO.0070)の「タコと貝柱のエスニックマリネ」をもう一度食べたい。これを食べに、ギョバーを訪れる価値はあるだろう。だが、いかんせん、アワードを獲得するには至らないのである。
従って、今年の居酒屋アワード立ち飲み部門は渋谷区の「富士屋本店」に決定!
これからも、いい仕事を期待していまっせ!
なお、今回アワードに選ばれた各店には、受賞式を兼ねてお伺いします!
ちなみに受賞式では、わたし自ら心の中で「おめでとう」を唱え、幾ばくかの飲み代をお店に落としていきますよ~。
えっ?たったそれだけって?
いやいや、これからも贔屓にしますぜっ。
店舗数61。総計71回の放浪は昨年の居酒屋訪問の数字である。
実に5日に1回、飲みに行った計算だ。3月に子供が生まれながらも…。
06年のキーワードは「ひとり飲み」と「立ち飲み屋」だったと思う。
ひとり飲みは26回。立ち飲み屋の訪問は17軒。
当ブログを始めた当初とは明らかに飲み方が変わってきた。
これを「成長」というのか、はたまた「偏屈」というのか、とにかく自分の好みの酒場が段々に分かってきた一年であったように思う。
一方、この居酒屋アワードも今回が3回目を迎え、少しの疑問を感じるようになってきた。
それは、ただ一度の訪問で、その店を判断していいものか、と。
常連ばかりで、かたまったお店も、はじめは居心地が悪いだろうが、通いつめるうちに少しずつ友人ができて、楽しくなってくるはずだし、そういった深みのあるお店はちょっと飲んだだけでは理解できようはずもないのである。
それに、空腹のときは何を食べてもおいしく感じるものだし。
だから、酒場のランク付けをしても、それはそれは不毛なものではないかと、思う今日この頃である。
しかし、またこうも思うのだ。
何年か後に、この2年余りの期間に訪問した100軒あまりの酒場に再び訪れた際、わたしはまた新たな発見をそれぞれするのだろう、と。
さて、昨年飲みに行った中でつくづく感じたことは、ビールの主要5社のシェアでトップに立つ「アサヒビール」は、思うほど取り扱うお店が多くないな、と言う気がした。06年のアサヒビールのシェアは37.8%。それを37.6%のキリンビールが追う。続いてサッポロ12.9%、サントリー10.8%の順だ(朝日新聞より)。もっとも、この数字にはビール風飲料含まれた数字ではあるが、わたしが昨年お邪魔した居酒屋で飲んだビールの割合とは必ずしも一致しない。
生ビールの銘柄が不明なところもあるから、あくまで感覚的な話しで恐縮だが、サッポロ黒ラベルは61店舗中7店てことはなかった。
また、アサヒスーパードライの取り扱いもシェアに準ずるボリュームがあったかどうかは疑問だ。
極力、ブログには、その店が取り扱うビールを明記してきた。それは、その店がどれだけビールにこだわりを持ってお客に相対しているかを計る指針でもあるからだ。
今年からは、そうした視点に加えて、ビール会社のシェア争いにも目線を向けてみたいと思う。
さて、いろいろ五択を並べたところで、本題に入りたいと思う。
基本的には昨年おじゃました全てのお店はそれぞれ趣深く、また楽しくお酒を頂くことができた。できうることなら全てのお店にアワードを贈りたい気持ちである。年末にうかがった「居酒屋 けんちゃん」(居酒屋放浪記NO.0107)を除いては。
そうした中で、たったひとつだけフェイバリットな居酒屋を選択するのは非常に困難である。
記憶を紡いでいくと、楽しかった酒場は、北九州市の「焼酎Bar」(居酒屋放浪記NO.0090)。東京から来た一元の客をお店全体でもてなしてくれた。若者6人のお喋りは時が経つのを忘れさせてくれた。
また那覇市の「小桜」(居酒屋放浪記NO.0086)も珍味と泡盛、そして楽しいお喋りに花が咲いた。やはり、楽しい酒の条件としては、楽しい人との語らいが挙げられる。そこには、新しい出会いが必ずあり、お酒とお料理を何倍もおいしくさせてくれる。
そして、浦安の「桝田屋」(居酒屋放浪記NO.0077)。
このお店も、見ず知らずのわたしを楽しい話しの環に加えてくれたお店だ。里帰りした妻を離れ、寂しいひとり暮らしをしている中、温かいもてなしは心を癒してくれた。
また、惜しげもなく幻の焼酎「兼八」をご賞味させていただいたり、ご主人増田氏の深い懐には恐れ入る。
結局、わたしは浦安が好きなのだと思う。
20歳の頃から4年間を過ごし、その後の新婚生活に舞い戻ってきたのは、「自由奔放」な「青べか物語」浦安がやはり大好きだったからだろう。
そんな、思いを込めて、06年の居酒屋アワードは浦安市北栄の「和食 桝田屋」さんとした。
決して、わたしが好む大衆居酒屋ではないが、心通う居酒屋さんとして、06年に我が心の居酒屋として最高峰の賛辞を送りたいと思う。
一方、立ち飲み屋のアワードは混戦模様だ。
立ち飲み屋こそ、常客が多くて、なかなか一度だけの来店でその店を知ることは不可能だ。
渋谷の立ち飲み、富士屋本店(居酒屋放浪記NO.0068)などはその典型的な例だろう。
このお店、店員は皆いい仕事をしている。
活気があって、お客もそれぞれ助け合って飲んでいる。
このお店こそ、由緒正しき立ち飲み屋の雰囲気であろう。
門前仲町の「和一」(居酒屋放浪記NO.0073)もいいお店だった。
ぎゅうぎゅうに詰めてもせいぜい7~8人も入れば満杯のお店。ここは瓶ビールを客自ら冷蔵庫に取りにいくのである。常客ばかりの店だが、その雰囲気は決して冷ややかではない。だが、やはり、初めて行った今回は気持ちが萎縮して心から楽しめなかった気がする。次回の訪問は、是非ともご主人自ら採ってきた山菜の料理を味わいたいものである。
そして、もう1店のノミネートが台東区上野の「立ち呑み処 いこい」(居酒屋放浪記NO.0101)だ。
実際は、立ち飲みスペースは1階のカウンターのみで、厳密には立ち飲みと言えるか怪しい。だが、串揚げが実にうまかったこと。カウンターだけの雰囲気で言えば、立ち飲みの王道を往く空気が流れていたのである。
酎ハイと串揚げの絶妙なハーモニー。お腹いっぱい食べて、満足いくまで飲んで、お勘定が僅か1910円というのも嬉しい。
このお店を、居酒屋アワード立ち飲み部門に推挙しようと考えていたが、実は、今年に入ってリピートした。2階で座って飲んだが、座って飲むとごくごく普通のお店だった。 確かに1階部分はものすご~くいい雰囲気だったが、この事実は看過できない。
しかも、3人で食べて1万2000円というのもがっかりした。
ちなみに料理だけだったら、ギョバー(居酒屋放浪記NO.0070)の「タコと貝柱のエスニックマリネ」をもう一度食べたい。これを食べに、ギョバーを訪れる価値はあるだろう。だが、いかんせん、アワードを獲得するには至らないのである。
従って、今年の居酒屋アワード立ち飲み部門は渋谷区の「富士屋本店」に決定!
これからも、いい仕事を期待していまっせ!
なお、今回アワードに選ばれた各店には、受賞式を兼ねてお伺いします!
ちなみに受賞式では、わたし自ら心の中で「おめでとう」を唱え、幾ばくかの飲み代をお店に落としていきますよ~。
えっ?たったそれだけって?
いやいや、これからも贔屓にしますぜっ。
実はアワードには2年連続で怪鳥が紹介してくれた店が選出されてるよ。すごいことだ。
何が欲しいの?わたしの愛をあげようか。
次回、怪鳥のホームゲームです。楽しみにしてるぜ。
ところで、北方謙三さんの悩み相談てまだやってるの?あれって、ホットドッグプレスだったっけ?