※緊急事態宣言発出前のエピソード。
恵比寿の裏通り、目黒川沿いを歩くと、また別の恵比寿を見つけることが出来る。Aおい損保の帰り道、たまには違う道で帰ろうかと思って発見したのが、この「源太郎商店」だった。
恵比寿はディープな立ち飲みから、瀟酒なスタンディングバーまで様々な立ち飲みがひしめいている。昔は「梅暦酒店」という角打ちがあったが数年前にクローズ。ディープな角打ちは恵比寿から姿を消した。「源太郎商店」という屋号を見て、思わずそのディープ角打ちを思いだした。
威勢よく書かれた店名の看板と紺の大きめな暖簾に「立吞み」と記された外観を見て、大いに期待した。この手の店は安価で良質な肴がふんだんに用意されているはず。激戦の歴戦の地で修行した人がお店を始めたに違いない。そんな期待を抱かせる。けれど、店内に入るといささか拍子抜けした。
食券機の導入。そのせいか、店内の熱気はそれほど高くもない。いや、コロナ社会の姿は何が正解かは分からないが、本格立ち飲みとして、券売機の導入はポピュラーじゃない。つまり、外観はやけに威勢がいいのに店内は大人しいと思うのだ。
とりあえず、食券を購入して、「ホッピー」黒と「マカロニサラダ」をオーダーした。ホッピーを飲んでいて気がついた。どうやら日本酒が1,000円で飲み放題らしい。1時間の制限はあるが、これはお得だ。1時間あれば3合は飲めるから、自分にとっては耳寄りメニューだった。しかし、もう「ホッピー」体制に入ってしまったから、今日のところは我慢し、次回の楽しみとしよう。
「マカロニサラダ」は、カレー味。やけにポーションが黄色いと思っていたら、やっぱり。
店内はそれほど混雑する風でもなく、かといって空いているという訳でもなく、それなりにお客さんはいる。恵比寿という立地が大いに影響していると思うのだが、お客は総じておとなしかった。男性客もいたが、中には酒豪を豪語する一人客の女性もいる。女性だけでも過ごしやすい雰囲気であるのは確かだ。
雰囲気を率直に言うなら、「縄のれん」の方が好きだし、かと言って恵比寿に乱立するシャレオツ系立ち飲みバーよりは全然いい。でも、繰り返し言うが、その大胆な外観から、もっと突き抜けていると期待しただけに、ちょっと残念ではある。
つまみをもう一品。
「赤ウィンナー」。
全員、タコさんで出てきた。「増やま」系の赤ウィンナーは一匹だけタコだが、ここはみんなタコだった。
赤ウィンナー、やっぱりうまい。ジャンクな旨味が体に沁みわたる。
中、2杯。きっちりいただいたが、不完全燃焼感あり。多分、日本酒飲み放題が心残りなのだろう。それはまたの宿題ということで。
店側からしたら楽そうですが、両替とかのトラブルがありそうですね。
酔う流れを阻害しそうですが、悪酔い防止になるのかな。
マカサラ、ウィンナー、その都度、券売機で購入ですか?
いつか私の苦手なタッチパネルになったりして。
券売機なんですよ。
立ち蕎麦と立ち飲みの二毛作のお店で券売機を見かける事はありますが、専業店で見たのは、これで2回目です。
流れは確かに阻害されますね。
タブレットを使ったタッチパネルの店もどんどん増えてます。タッチパネル、自分も苦手です。