「杯一」を出て、向かったのは「香港亭」。
雨が降っていたから、もう近場で締めるしかない。ただ、お店、開けてるかなと心配になったりしたが、しっかり営っていた。
でも、ママはいなかった。今回もいないということは、やはり異動したか、辞めたかのどちらかだろう。体調を崩したのだろうか。それとも、厨房の男性に嫌気がさしたのか。いや、もしかすると自分のお店をもったのかもしれない。でも、ちょっとがっかりした。ママがいない、「香港亭」は、魅力が半減する。
お店の奥のテーブルに陣取った。メニューを見た、Mリーが最初に放った言葉は、「安い!」だった。名門、H谷高校を卒業し、(大学は知らない)F通に働く、スーパーサラリーマンの彼が、「安い!」と喜びの声をあげるとは思わなかった。そして、その後、彼は延々とメニューを眺めては、どのセットのコスパがいいのかと、随分と悩むMリー。
彼が悩んでいたのは、「晩酌セット」だった。餃子が5個と好きな小皿を一品オーダーでき、しかもドリンクがついてきて、880円という安さ!この店には、もう何度もきていたが、そんなセットがあることは、全く知らなかった。
結局、Mリーはあれこれ15分も思案し、ビールと「豆苗炒め」、自分は紹興酒と定番の「棒棒鶏」をいただく。まさに、Mリー、執念のオーダーだった。
「Mリーって、いつもあれこれ考えるのか」と尋ねると、自分は優柔不断だとあっさり認めた。家族にも指摘されるらしい。
そういえば、こんなことがあった。新橋で2軒目の店を選ぶ時、1時間程度彷徨ったっけ。
ともあれ、ありついた小皿をシェアしながら、第二ラウンドを再開した。「餃子」はさすがにうまい。どこかの中華系酒場とは全く違う。
最後に紹興酒をもう一合追加して、この日の飲み会は終了した。
お会計は一人1,040円。
「安いね」。
そりゃ、汐留プライスと比べたらね。
前に登場した「相談があると言っておきながら支払おうとしない」後輩さんもそうですが。このMリーさんもイラッときますねぇ。
最初のオーダーで15分考え悩むとは。店がそれだけ凄い(何が?)のでしょうか。
いいんですよ、悪く言っていただいて。
自分の友人が客観的にどうなのか、というのが知りたかったんですよ。
オーダーで15分悩むのは、許容範囲です。
この店に行く前の「杯一」の際のやりとりは、後輩Yを髣髴とさせました。
同じタイプの人が自分の周囲に集まってくるのかなと思うようになりました。
取締役になるんだか、なり損ねたんだか、って人ですよね。
T根さんとか。
だんだん覚えてきました。
>同じタイプの人が自分の周囲に集まって・・・
そういうものなのかもしれません。街灯に集まる蛾のように?
そう、そのYさんです。社長になれなかった人です。
友人の少ない自分ですが、賑やかではあります。
類は友を呼ぶという言葉がありますが、実は自分も同じ人種だったりと思う昨日、今日です。