居酒屋さすらい 1655 - え？『おつまみ盛り合わせ』が200円！？ - 「ル バー ラヴァン サンカンドゥアザブ トウキョウ」（渋谷区恵比寿）

久しぶりに恵比寿に行くと、駅ビルが増設されていた。アトレ西館という建前を偵察してみると、なんと立ち飲みが2軒テナントしていた。1軒は酒屋の「君嶋屋」。日本酒を中心にした角打ち。もう一軒がバルっぽい店。メインは座飲みのようだが、成城石井と隣接する通路を立ち飲みスペースにしている。しばらく、目を話すとすぐに新たな店がオープンするのが恵比寿である。

バルって苦手。

ワインもつまみも高いし、すかした奴らが多いし。「サイゼリヤ」みたいに安くて、ガブガブ飲めたらいいのに、大抵グラスワインで一杯500円とかしちゃうでしょ。

「ル バー ラヴァン サンカンドゥアザブ トウキョウ」。

店名がなげぇよ。しかも、麻布の店か。

とりあえず、店頭にあるボードを黙って読んでみた。

「ヒューガルデンホワイト」が一杯500円。

意外に安い。

その下の行を読んで、もっと驚いた。

「おつまみ盛り合わせ」が200円。しかも、税込み。

ボードの画像には、生ハムとナッツ、ピクルスがついている。

これで200円。生ハムだけでも200円以上はするだろう。思わず、お店の人に訊きに行った。何か裏があるのではと思ったのだ。

「『おつまみ盛り合わせ』って、本当に200円なんですか」と。

すると、店員は、「えぇ、そうですよ。ドリンクを頼んでいただければ」と答えた。

ただ、この時点で、まだ半信半疑だった。写真と実物が違うメニューなんて、世の中にはゴマンとあるじゃないか。

「ヒューガルデンホワイト」は樽生みたいだし、とりあえず頼んでみるか。

「ヒューガルデン」と「盛り合わせ」で700円。Suicaで決済した。

「ヒューガルデンホワイト」はもちろんパイントではない。内容量的には、こんなものだろうと思ったが、それよりも何よりも樽生だからフレッシュだった。梅雨の湿度の高い気候には、ホワイトビールが爽やかでいい。

うまいな。思わず、天を仰いで、息をついた。

そうこうしていると、「おつまみ盛り合わせ」が運ばれてきた。思わず、息を呑んだ。かなりのボリュームの生ハムが盛られ、ナッツとピクルスも充分すぎるほど、皿に盛られていたからだ。

これで200円。「居酒屋さすらい」史上でも類を見ない安価さ。一体原価はいくらなのだろうか。それにしても素晴らしい。

生ハム、うまし。ナッツ、ピクルス、自分の好きなものばかりじゃないか！

あまりのうまさに、思わず「ヒューガルデンホワイト」をおかわりした。

ビールを安くてして集客する居酒屋の戦略は、しばしば見られる。この店は、つまみを激安にして、飲み物を稼ぐ戦略なのか。

メニューを見ると、もう一つ激安のつまみがあった。

「24ヶ月熟成 パルミジャーノ・レジャーノ」、200円。

果たして、本物のパルメザンチーズなのか。もし、本物ならば、大ニュースである。次回は、これを試してみようか。