立ち飲みラリー山手線編、神田コースをもう一度。
ということで、今回は神田駅ガード下、線路の外側にある「スタンド 扇鶴八」に出かけた。
「あかしや」のときもそうだったんだけれど、何故この店を今まで知らなかったのだろうか。何度も目の前を通っていたのに、わたしは、「扇鶴八」の存在に気づかなかったのである。
実は、店の存在に気がついたのは10日くらい前。「あかしや」に向かう際に発見したのである。
はじめ、見たときは床屋さんかと思った。店の入り口で老婆が座っており、店内がよく見渡せなかったかrである。中を覗きたくとも、覗いたらもうおしまい。その巣窟(失礼)に引きずりこまれるのではないかと思う恐怖心にかられた。
これまで立ち飲み屋において、いくつもの修羅場をくぐってきたつもりである。だが、この「扇鶴八」の入りづらさといったら。
しかし、ここは勇気を奮い店の中へ。
店には誰もおらず、老婆が一人。
客は5人も入れば満員になりそうなほどの狭さである。
店の一番奥に。
まずは、瓶ビール。
これがなんと650円。ひぇぇぇぇぇ!
隣近所の「味の笛」に行ったら、生ビールを3杯も飲めてお釣りがくる値段ではないかっ。
ちなみに銘柄はサッポロ。いい感じではある。
お通しには「ほうれんそうのごまよごし」が出てきた。どうやら、お婆さんの手作りのようである。
これが実にうまかった。くどくなく、そしてごまの味が口の中で余韻が残る。
「おいしいですね」と言うと、お婆さんは相好を崩して話し始める。
同店は素材には気を配っているのだという。
お婆さんは神田明神の近所に住んでいるといい、近所にある24時間スーパーの「ハナマサ」が繁盛していることに危惧を抱いていると語る。
確かに、ウチの会社の近所にも「ハナマサ」はあり、だいぶ賑わっている。
お婆さんは「ハナマサで仕入れる居酒屋が多くて」と嘆きは止まらない。
ウチの会社の近所も居酒屋風の客がうようよいる。
そういえば、最近わたしも気になっていることがある。
湯島駅の近くにある「なばや」という焼き鳥屋があるのだが、そこのオヤジと思しき人が毎朝、通勤途中のわたしを原チャリで追い抜いていく。その先にある「ハナマサ」で止まって買い物をしているのだ。
「なばや」はちょっと風情があって、正統派の焼き鳥店に見えて、いつか入ってやろうと目論んでいたが、「ハナマサ」で仕入れているのはちょっと興醒めである。
何故、「なばや」のオヤジかと分かると、その原チャリの人物は千寿札に「なばや」と書かれたプリントの法被のようなものを必ず着ているからである。これだけでは確たる証拠ではないじゃないかと反論も来そうだが、店の方角、朝9時前に「ハナマサ」に行く行動から推測すれば「なばや」の可能性は非常に高いのである。
さて、すっかり話しが脱線してしまったが、「扇鶴八」のお婆さんは、店の仕入れが乱れていることを仕切りに嘆くのである。
お婆さんはとてもお喋りだった。
店の客がめっきり減っていること、自身は福島出身で山の上に実家があること、海外旅行が好きで年に1回、お客さんたちと旅行に出かけること、などを話してくれた。
ビールを飲み終えて、はて何を飲もうか、悩んでしまった。ここにはホッピーがないのだ。
メニュー表を覗いてみると、お酒が幾つかラインナップされていた。「立山」が1000円、「高清水」が700円と、値段的にはけっこうな金額である。えぇい、ままよ!とわたしは1000円の「立山」を飲むことにした。
しかし、立ち飲み屋に1000円の飲み物があるということに驚いた。いや、立ち飲みはおろか、わたしは普通の店でも1000円を超える飲み物に出会った試しがない。ちょっと、この店高いぞとわたしは少し警戒感を覚えた。
「何かつまみでも」と聞いたら、お婆さんは少し考えて「冷奴はどう?」と提案してきた。「冷奴ならそんなに高くないだろう」と思い、「あっ、それでいいです」と返事をした。店の調理台で黙々とおばあさんは豆腐を手のひらに乗せ、それを作り始めた。
「冷奴」は半丁ほどの大きさのものだった。まさか、手作り豆腐ではないだろうが、一人分ならちょうどいいなと感じて、酒のつまみとした。
しかし、お婆さんとの会話は尽きることがなかった。
神田で店を出して20年くらいたっただろうか、と言う。
新しくもないが古臭いわけでもない。
だが、20年くらい前なら、ビールの値段は安く感じたのかもしれない。
だが、リーマンショック後の日本で瓶ビールが650円はないだろうと思う。
確かに、お婆さんとの会話は楽しく、面白かった。
もしかするとこのお婆さんの会話が値段にインクルードされているのかなと思った。いや、多分されているだろう。
だって、値段が圧倒的に高いんだもん。
会計を済ませると、なんと2,500円。
ちょっと、立ち飲みの一人飲みでは考えられない値段なのである。
この金額なら、男は黙って家飲みである。
ということで、今回は神田駅ガード下、線路の外側にある「スタンド 扇鶴八」に出かけた。
「あかしや」のときもそうだったんだけれど、何故この店を今まで知らなかったのだろうか。何度も目の前を通っていたのに、わたしは、「扇鶴八」の存在に気づかなかったのである。
実は、店の存在に気がついたのは10日くらい前。「あかしや」に向かう際に発見したのである。
はじめ、見たときは床屋さんかと思った。店の入り口で老婆が座っており、店内がよく見渡せなかったかrである。中を覗きたくとも、覗いたらもうおしまい。その巣窟(失礼)に引きずりこまれるのではないかと思う恐怖心にかられた。
これまで立ち飲み屋において、いくつもの修羅場をくぐってきたつもりである。だが、この「扇鶴八」の入りづらさといったら。
しかし、ここは勇気を奮い店の中へ。
店には誰もおらず、老婆が一人。
客は5人も入れば満員になりそうなほどの狭さである。
店の一番奥に。
まずは、瓶ビール。
これがなんと650円。ひぇぇぇぇぇ!
隣近所の「味の笛」に行ったら、生ビールを3杯も飲めてお釣りがくる値段ではないかっ。
ちなみに銘柄はサッポロ。いい感じではある。
お通しには「ほうれんそうのごまよごし」が出てきた。どうやら、お婆さんの手作りのようである。
これが実にうまかった。くどくなく、そしてごまの味が口の中で余韻が残る。
「おいしいですね」と言うと、お婆さんは相好を崩して話し始める。
同店は素材には気を配っているのだという。
お婆さんは神田明神の近所に住んでいるといい、近所にある24時間スーパーの「ハナマサ」が繁盛していることに危惧を抱いていると語る。
確かに、ウチの会社の近所にも「ハナマサ」はあり、だいぶ賑わっている。
お婆さんは「ハナマサで仕入れる居酒屋が多くて」と嘆きは止まらない。
ウチの会社の近所も居酒屋風の客がうようよいる。
そういえば、最近わたしも気になっていることがある。
湯島駅の近くにある「なばや」という焼き鳥屋があるのだが、そこのオヤジと思しき人が毎朝、通勤途中のわたしを原チャリで追い抜いていく。その先にある「ハナマサ」で止まって買い物をしているのだ。
「なばや」はちょっと風情があって、正統派の焼き鳥店に見えて、いつか入ってやろうと目論んでいたが、「ハナマサ」で仕入れているのはちょっと興醒めである。
何故、「なばや」のオヤジかと分かると、その原チャリの人物は千寿札に「なばや」と書かれたプリントの法被のようなものを必ず着ているからである。これだけでは確たる証拠ではないじゃないかと反論も来そうだが、店の方角、朝9時前に「ハナマサ」に行く行動から推測すれば「なばや」の可能性は非常に高いのである。
さて、すっかり話しが脱線してしまったが、「扇鶴八」のお婆さんは、店の仕入れが乱れていることを仕切りに嘆くのである。
お婆さんはとてもお喋りだった。
店の客がめっきり減っていること、自身は福島出身で山の上に実家があること、海外旅行が好きで年に1回、お客さんたちと旅行に出かけること、などを話してくれた。
ビールを飲み終えて、はて何を飲もうか、悩んでしまった。ここにはホッピーがないのだ。
メニュー表を覗いてみると、お酒が幾つかラインナップされていた。「立山」が1000円、「高清水」が700円と、値段的にはけっこうな金額である。えぇい、ままよ!とわたしは1000円の「立山」を飲むことにした。
しかし、立ち飲み屋に1000円の飲み物があるということに驚いた。いや、立ち飲みはおろか、わたしは普通の店でも1000円を超える飲み物に出会った試しがない。ちょっと、この店高いぞとわたしは少し警戒感を覚えた。
「何かつまみでも」と聞いたら、お婆さんは少し考えて「冷奴はどう?」と提案してきた。「冷奴ならそんなに高くないだろう」と思い、「あっ、それでいいです」と返事をした。店の調理台で黙々とおばあさんは豆腐を手のひらに乗せ、それを作り始めた。
「冷奴」は半丁ほどの大きさのものだった。まさか、手作り豆腐ではないだろうが、一人分ならちょうどいいなと感じて、酒のつまみとした。
しかし、お婆さんとの会話は尽きることがなかった。
神田で店を出して20年くらいたっただろうか、と言う。
新しくもないが古臭いわけでもない。
だが、20年くらい前なら、ビールの値段は安く感じたのかもしれない。
だが、リーマンショック後の日本で瓶ビールが650円はないだろうと思う。
確かに、お婆さんとの会話は楽しく、面白かった。
もしかするとこのお婆さんの会話が値段にインクルードされているのかなと思った。いや、多分されているだろう。
だって、値段が圧倒的に高いんだもん。
会計を済ませると、なんと2,500円。
ちょっと、立ち飲みの一人飲みでは考えられない値段なのである。
この金額なら、男は黙って家飲みである。
ホッピーはまともな値段ですね。
家庭用というのは、あの黄色いラベルがついたやつですね。
居酒屋であれが出てくる話は、初めて聞きました。
割り材が電気ブランとは!
これはまた豪華な!
それは多分、高いですよ。
実はナカの方が高かったりして。
お婆さん、お元気そうでよかった。
しかし、最近神田に行ってないです。
ちなみに二人で行きホッピー2つと中一つお代わりしましたが、ホッピー瓶は一つでしかも家庭用の小さなホッピーでした。
要するに足りるからホッピーは一つでいいでしょ?
まだ少し余ったからその瓶はどうぞってやつです。
普通一人一つ瓶くるのが常識です。
焼酎ではなくデンキブランで割るんですよ(笑)
がめっついですが話しやすいおばあちゃんですね。
元気でしたよ。
コメントありがとうございます。
おばあさん、お元気そうですか?
最近、店の前も通らないものですから。
ホッピーがラインナップされましたか。
しかし、そのホッピーはいったいいくらなんでしょうか。
たろうさんのブログ、分かりやすいですね。
わたしも地域毎に分類したいのですが、なかなか踏み切れません。
これからもちょくちょく、お邪魔させてもらいます。
もしかするとどこかの居酒屋でお会いしているかもしれませんね。
高いですね。
ホッピー二杯と中一杯とお通しで2000円でした。
よかったら見てください。
http://mogmog.excite.co.jp/blog/?blog_id=50837&_s=92b0fb030a65e252041e76c253092ff2