取引先他で飲み会の企画があがり、自分が幹事になった。こういうときの幹事は難しい。自分の主観で店を決めていい訳ではなく、むしろ自分の好みは頃さなければならない。
Bザイの O部長とH川次長、N刊自のH部さん。2年前は浜松町の「筑波」に行ったっけ。あの店はもう閉店してしまった。さて、どこに行こうか。随分頭を悩ませて、出した答えが、「ロッキーカナイ」。大衆酒場風のチェーン店である。無難だけど、一応攻めたつもり。だが、このチョイスが功を奏した。
O部長が、「昔から来たたかったんだよ」と開口一番。まぁ皮肉じゃないと思うけど。
お店は店名の通り、結構軽いノリのお店。30代のサラリーマンをコアターゲットにしているのだろう。一風変わった料理と趣向で訴求する。
例えば、黒い唐揚げ。確か衣にイカ墨を混ぜ合わせたもの。気を衒ったところで、あんまりおもろない。「馬のレッドカーペット」は馬肉刺しを皿に敷き詰めたもの。なるほど、赤いカーペットに見えなくもない。
「ロッキーカナイ」にはチャンピオンベルトを巻く、ボクサーの姿が描かれている。この男がロッキーカナイというボクサーかは知らないが、もしこのコンセプトでやるなら、「四角いマット血の海」とかにできなかったのかな。或いは、「黒い唐揚げ」を「ブラックマウスピース」とか。
しかし、よくよく考えてると、このロッキーカナイって誰なんだ。一見すると、実在するボクサーと錯覚する。つまり、実在しそうなボクサーの名前なのである。けれども、そうしたボクサーはいないのだ。
そして、「酎ハイ」オーダー時のちんちろりんは大吉が出れば、メガサイズのジョッキで飲めるというイベントもあり、これが意外にもテーブルを盛り上げる。自分は大凶ばかり出て、ある意味パンチドランカーになったが、興行としては成功だろう。
最終的にはホッピーも飲んでしっかり酔えた。
シャドーボクシングにならず、よかったと胸を撫で下ろす。
ところで、ロッキーカナイとはフランチャイザーのオーナーらしい。ニックネームがロッキーだったとのこと。
「エイドリアーン」と言ったら10%割引してよね。
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