ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

ANNE SHELTON

2007年09月03日 | 女性ボーカルS
英PHILIPS/BBL 7188/ANNE SHELTON/THE SHELTON SOUND

今日のアルバムのシンガーは英国のアン・シェルトンですが、あまり日本では知られていないシンガーではないでしょうか。僕も入手以前は知らなかったのですが懇意なレコードショップの店主にこういうレコードが入って赫々然々と聞かされ入手したいきさつがありました。それ以来見かけた事はないので, 入手できる時にしておかないと次はいつになるかも判らないのが中古レコードだと今更ながら思うところです。このアン・シェルトンは英国ではヴェラ・リンと並び称される大物人気シンガーだったようです。という事で本アルバムを聴いた後に続いてヴェラ・リンのAS TIME GOES BYも聴いてみたのですが、聴き比べると大いに違うものなんですね(当たり前なんでしょうが)二人とも歌唱力は間違いなく高いレベルにあると思いますがヴェラ・リンのボーカルがスクウェアーな感じを与えるのに対して、彼女のボーカルはふくよかでソフトな印象です。余談ですが僕は英国のシンガーのボーカルを聴くと米国のシンガーと比べて発音の違いがあるからでしょうか? 理由は分かりませんが, どこか切れ味が良いボーカルに感じるのです。
本アルバムでは華やかに歌われて聴いているとダンスしたくなるA-4のTANGERINE。なめらかにしっとりと聴かせてくれるA-5のI'LL NEVER SMILE AGAIN, UNTIL I SMILE AT YOU。また多くのシンガーが歌っているB-2のLET THERE BE LOVEを聴くと上手いなぁと思わされます。テンポよくスイングして歌うB-4のTAKING A CHANCE ON LOVEが本アルバム一番のお気に入りで、バックに変化をつけながらジックリと歌われるB-6のSMOKE GETS IN YOUR EYESももちろん聴き物です。彼女の10inch盤も後日に紹介したいと思います。

WALLY SCOTT指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, MY HEART SINGS
2, NOW I KNOW
3, HOW DID HE LOOK
4, TANGERINE
5, I'LL NEVER SMILE AGAIN, UNTIL I SMILE AT YOU
6, THERE'S A LULL IN MY LIFE
B面
1, SEPTEMBER SONG
2, LET THERE BE LOVE
3, I REMEMBER YOU
4, TAKING A CHANCE ON LOVE
5, HAPPINESS IS A THING CALLED JOE
6, SMOKE GETS IN YOUR EYES

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