三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

池袋で物欲に塗れる

2012-03-24 00:48:09 | 買いました。
<3月10日の食事>
朝:ピザトースト コーヒー
昼:玄米ご飯 焼き塩鮭 大根とむしり鱈の煮物
間食:トロイカのチーズケーキ コーヒー
夜:ちよだ鮨のお持ち帰り寿司 神月 道櫂

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最近日本酒が大好きなもので、「酒器、お猪口とかぐい呑みとか欲しいなあ~」と思っていた。
そんな折に、電車の車内吊り広告に目が留まる。
「東日本大震災復興応援うまいものめぐり」という催し物があり、同時に工芸品の販売展や、酒器に特化したブースもあるようなのである。
これは、迷わず行けということではないか。
休みの日になって早速、池袋の東武百貨店に行ってきた。

しかし、工芸品、特に食器類がわんさかある状態って、こうも私にとって目に毒であるものなのか。
特に和食器に目がない昨今、渋さとエレガントさを兼ね揃えた陶器やら磁器やらが、あちこちでアピールしてくるんである。
ああ、こういう煮物を入れるのに丁度いい鉢が欲しかったんだよねーとか、そうだ、酒器を買うなら片口だってほしい!と目移りして仕方ない。
あんたが買うのは酒器だぞ!そんなに予算ないぞ!わかってんのか!と言い聞かせるも、笠間焼の浅い鉢を買ってしまった。
いやさ、柄のないグレーってのがどんな料理にも合いそうだったしさ…

さて、主目的の酒器。
これまた色んな酒器に熱烈アピールをされながら、目に飛び込んでくるような勢いの訴求力があったのが、鋳物のお猪口。
真っ黒の鉄製で、内側にはうわぐすりが塗っているあるようなもの。
素材が素材なだけに、大きさの割にずしりと重みがある。
南部鉄器が好きなもので、ああいったニュアンスの酒器があったらいいなと思ってたら、いた。
青い鳥がここにいた。

だが、鉄瓶とお猪口2つのセットで1万円超え。
中々に懐に厳しいぞ…
それは酒器販売ブースにあったのだが、だめもとで販売元の工芸品ブースのスタッフの方に、バラ販売はしてないものかと尋ねてみる。
すると、「いいですよ」と、バラ売りをしていただけることに!
こういうご好意が、本当に嬉しい。

買ったのは山形・山正鋳造のもの。
人間国宝の方が作ったがもう亡くなっており、同じものはもう作れないのだという話を伺う。
大切にします!

さて、酒器を買うと、地酒3杯の試飲券がもらえるのであった。
6種類ある酒のうち、好きなもの3種類を注いでもらい、いただく。
「女一人が昼間っから日本酒を飲んでべろんべろんなのって、端からみてどうなんだろう…」と頭の片隅で思うも、おいしい酒はいいもんです。
気に入った「神月」を買うことに決め、あんた、予算は…

ここまでで結構散財し、食べ物の方まで見て回れないかな、けれど後ろ髪引かれるな…と、横目で食べ物ブースを見ながら歩いていたら、後ろ髪引かれてしまった。
トロイカのチーズケーキだ!
岩手のアンテナショップ・いわて銀河プラザでも売っているようなのだが、入荷する曜日が限られており、美味しいという噂を聞きつけたものの、実際にありつけたことはなかったのだ。
それが目の前にいるんだから、まあ、買うでしょうよ。

帰宅後、早速いただいてみた。
感想を一言でいうと、「こんなの初めて!」である。
ベイクドチーズでもない、レアチーズでもない、こんなチーズケーキがあったのか。
知っているものの中で形状が一番近いのは、カスタードクリームだろうか。
そういったクリーム状のチーズが、タルト台に乗せられて焼き上げられている。
不味い筈があるものか。
美味しくいただいた。

と、財布の厚みは心許なくなったが、なんだかんだ行って満足した一日だった。
美味しさや嬉しさに感謝。



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