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4CSをシライで

2013-02-05 11:42:51 | 2013KTMオフロードモデル
白井での試乗車に予定されている KTM350EXC-F SIXDYS。昨年12月に4CSサスペンションの技術講習を受けたガリ書記の感想分をUPします。高性能であることがよく分かります。御参考いただいたうえで その扱いやすさ、乗りやすさを是非白井で体感してください。

以下ガリ書記長の書記。
『今回新たにEXCの6DAYSに採用された4CSサスペンションは、従来のクローズドカートリッジの高性能に旧来のオープンカートリッジの整備性を併せ持つもので、さらにはダンピング調整機構を左右独立させることによりバイクに跨ったままで簡単に調整が出来るようになっています。
  
オフロードでの走行は、激しい路面のギャップがあり、転倒、前転も珍しくはありません。フロントフォークの中ではコイルスプリングと空気のクッションをオイルの流動によって抑えるということが常に行われていますが、こういった状況ではオイルに気泡が混じってしまい、十分な減衰力が得られなくなってしまいます。その対策として作られたのがクローズドカートリッジサスペンションで、オイルの流路を独立させることで例え逆さまになっても安定した減衰力(ダンピング)を維持することができました。反面、分解整備の際には特殊工具で圧縮空気を入れたり、エア抜きに苦労したりと整備性はよいとは言えません。また、空気が混入しにくいという構造により、万一カートリッジ内部に空気が混入した場合、急激に減衰力を失い、時間が経っても回復しないという弱点がありました。

4CSとは4チャンバーシステムの略であり、その名の通り内部を4つの部屋に分かたれたクローズドカートリッジサスペンションです。そのため長時間走行でも減衰力が衰えることはなく、インナーチューブがカートリッジを兼ねるシンプルな構造により整備性と低フリクションと軽さを手に入れました。そしてクローズドカートリッジの性能上の唯一の弱点だったカートリッジへの空気の混入も、セルフブリージング機構により自動的に上部のエア&コイルスプリングの部屋に抜けていくので、ダンピング性能の低下は最低限に抑えられます。
もうひとつ新たな装備として、ハイドロストップ(オイルロック)を底部に備えており、これもシム調整でフィーリングを変えることが可能です。

年々柔らかくなっていると言われるKTMのサスペンションですが、今年からより耐久性の高いオイルを使用しているようです。そのあたりの影響もあるかもしれませんが、扱いやすさ、耐久性、整備性と、エンデューロバイクに求められる資質を全て備えた4CSは、6DAYSの名を冠したマシンが装備するに相応しいフォークだと言えるでしょう。』

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