小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

秋桜に見送られて

2014年09月21日 | 日記
 久留里線のすぐ脇にある斎場。東京から3時間かかるゆえそこに宿泊させていただいた。
 朝5時過ぎ、電車の音でめざめる。半時してふたたび近づく音がするので、窓辺から一両の車両が通り過ぎる。
意外とカラフルで可愛い印象だった。周囲を散歩したらコスモスが咲いていた。

この時季だったら彼岸花がふつうかもしれない。しかし、義父にとっては秋桜のほうがふさわしい。
なぜなら実直で飾らない性格だったからで、彼岸花はその赤い色の主張が強すぎる気がする。

なにかを感じて空を仰いだら、一羽の大きな鳥が斎場の上空を舞っていた。


 白鷺だと思われるが、悠々と滑空するすがたに見惚れた。
 写真をとって皆に見せ、義父の化身かもしれないと真面目な顔で言った。飽きられた反応しかなかったのは少し悔しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。