小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

晦日の自省

2013年12月31日 | エッセイ・コラム

世界は安定しているように見える。
寒いけど、柔らかい光につつまれている。
しかし実のところ、世界はひび割れ、裂け、深淵が覗いている。
私たちは経験した。もう言葉では救われないことを。
救いを求めている人はたくさんいて、これからも増えていくだろう。

やり残したことはいっぱいある。忸怩たることも、気がかかりなことも。
老いていくだけかもしれない。じっとしていろと命令されるかもしれない。
唾を吐かれたって、足蹴にされたって。
決して諦めてはいけない。個人の尊厳を括弧にいれてもだ。

人々を知ること。ていねいに話すこと。最初がたいせつだ。

あまりにもさみしいので。

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※3年前にトルコに行った。ソクラテスの生地エフェスにて。ソクラテスとプラトンだと、勝手に名づけた。日本に帰って2か月後に、あれが来た。


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