小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

昨日のこと

2016年05月22日 | 音楽

 

昨日のこと。朝刊で林屋永吉氏が逝去されたことを知った。享年96歳、老衰のため死去された。元スペイン大使と記されていたが、メキシコの神話「ポポル・ヴゥ」を訳されたラテン文学者。フランス語に訳したのはル・クレジオではなかったか・・。生前に2,3回ほどお会いして話ができたことを偲びつつ、氏のご冥福をお祈りした。

家内の友人が九州から上京。プログレッシブ・ロック通称プログレのバンド、キャメルのコンサートに行かれるとのこと。昼飯をいっしょにということで、根津の「釜竹」に行くも長蛇の列。最近の土日は、歩くのもままならぬほどの賑わいをみせるこの界隈。近くの串揚げの「はん亭」に行ったら、予約なしでも入店できた。しかし、1時間半での限定時間を言い渡される。

何年振りだろうか、ちょっと高級な串揚げで、素材がよくすべてが洗練されている。衣の薄い繊細な串揚げ、きわめて旨し。

▲うどん屋の 「釜竹」と同様、店の中に蔵がある。蔵の上、三階にも座席があって、下町にはない雰囲気を味わえる。この日は、外国人がけっこう来ていた。

▲入り口近くは、「振りの客」(※)の、我々日本人が多し。

 

昼食後、散歩がてら千駄木界隈を散策。妻が「小さなタルト屋」を発見。、枇杷のタルトがあるらしいので入るも売り切れ。その他のフルーツ系タルトを買った。店の前に、わが家と同じく火鉢を水槽にしていた。珍しい透明なメダカ、青っぽいもの、薄い黄色のものなどを飼育していた。店主は、小柄な可愛い方であったが、なかなかに渋好みとお見受けした。

     

▲千駄木の目立たない路地。奥まったところに、その名も「小さなタルト屋」さんがある。

 

それから、前回三人で行った、BGMがほとんどニールヤングだったカフェに入る。意外にも、ゆったりしたハワイアンが流れている。この時季は、この手の音楽をメインにしています、と店主はいう。落ち着いた、気持ちのいいハワイアンだった。カントリーっぽい店づくり、香り高いコーヒーは今回も好印象。旅館が近くにあるせいか、ここにも外国人がくる。

イベントがあるというので、「よみせ通り」に足を伸ばす。

人気のビール・パブの前が人だかり。ケルトミュージックの生バンド演奏をやるという。ビールは生樽からの本物のペールエール。コクとまったりした味わいは最高だった。

さて、バンド名は「オオフジツボ」。アコーディオンとギター、そしてフィドルの3人編成のケルト音楽。日本でも、あの「タイタニック」からケルト音楽はけっこう定着した。オリジナルの曲を演奏し、アルバムも5枚ほどあるようだ。演奏は素晴らしく、店頭でビールを飲みながら、ケルトミュージックを満喫。結構盛り上がって、わたしも久しぶりに「ブラボー」の掛け声。

▲「オオフジツボ」という3人組みバンド。ビアパブ石井でかかるBGMのナンバー1がこのバンドだという。

家に帰ってから、彼らの演奏の余韻をもう一度と、ユーチューブで検索。やはり、プロのミュージシャンは聴かせますな。

   オオフジツボ / Eternal Reflection (Live at 音や金時)

 追記:アコーディオン奏者の藤野由桂さん。何処かでお見かけしたな思った。記憶の糸をたぐり寄せたら、そうだ小熊英二さんのバンド「キキオン」の佐々木絵美さんと「蛇腹姉妹」なるユニットを組んでいた女性であった。前にも一度だけだが、どこぞのライブハウスで演奏を見たことがある。あの時はどこかしら初々しい演奏だったが、今は円熟のアコーディオン弾きになられた。さらなるご躍進をお祈りしたい。

 

家に帰ったら、二つ目の蕾が咲きそうだったサボテンが遂に開花。二連花となった。

 

 

           

 

▲次は、黄色の蕾があるサボテンが咲きそうだ。

(※)妻が文句を言ってきたので一応注釈を入れておく。妻は「フリー」と思い込んでいるが、正確には「振り」が正しい。一見の客や予約のない通りすがりの客のことを「振り客」という。声をあげながら売り歩く、棒手振り(ぼてふり)つまり、特定の場所を構えず、街頭を流して行く<振り商売>が由来。花柳界や一流料亭では、得意先とか予約、あるいは長期に契約をしてくれる常連さんを「極めの客」とした。そうした手続きを踏まず、権威や金の力をかざす客もなかにはいたが、一般的には、予告もなく突然訪れる馴染みでもない客のことを「振りの客」と言う。落語を聞いていれば、昔からの常識も自然と身につくんですけどね・・。いちいち説明しないと、こっちが文句を言われる時代になったということですか。老兵は静かに消え去るのみ・・なんでしょうかね。

後記:今回はSNSに書くようなことを書いてしまった。つまりプチ自慢話の類かもしれない。当ブログを訪れる方には申し訳ないと思うが、自由度はこちらの方が高いので書いた。ご容赦を願いたい。

さらにお名前の表記を何度も間違って訂正している。粗忽ものでは済ませられない不注意。脳のMR検査はしたのだが、まだ何か問題が残るのか・・。

 

  性懲りもなく ▼サボテン開花 5/23追加

     

 

 

 

 


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