小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

路傍のミュージシャン

2014年09月28日 | 日記

 街が賑わうことは、活気があってよろしい。
わが街は寺が多くて再開発できないゆえ、古き江戸の名残りというか独特の情緒がある。
で、マスコミに紹介されることも多く、芸能人たちが練り歩くすがたもよく見かけるようになった。
いわゆる街歩きの人気スポットになったのだ。また、そうした賑わいが外国人たちを呼び寄せているのだろうか。
以前から、畳敷きの「旅館」めあての欧米のツーリストも多かったが、最近は毎日のように各国の団体さんを見かける。
下日暮里の根岸に、在日フランス人の子息のための中・高等学校が移転してきたことがあるかもしれない。
理由はわからないが中国人も多い。「ほう」と感心する料理屋(レストランではない)も増えている。

 今日は気持ちいいほどの上天気。多くの人々と混じって近所を散歩した。
 狭隘なのに抜け道として、結構な自動車がとおる途。
 そこにあるお寺さんの塀のところで、外国人の青年がアコーディオンを弾いていた。
 アルゼンチンから来た、と手書きの看板を立てている。
  三味線かギターなら稀に聴くが、珍しいバンドネオンの豊かな音色が響く。
 タンゴを思い起こさせるリズムだが、現代的というかお洒落な旋律。
 「いいじゃないか」と井之頭五郎ふうにつぶやく。
 
 

 演奏の合間にすこし話ができた。
 「ピアソラを思い出したよ」「それはよかった。国では、神様クラスかな彼は・・」
 「天使のミロンガが好きです」「すみません、それ知らないです」
 「とにかくも、ヨカッタよ。グラシャス」

 ※このGOOブログには動画などは簡単には貼ることができない。リンクも障壁が高い気がする。
  
  ピアソラの「天使のミロンガ」
Astor Piazzolla (1921 - 1992) "Milonga Del Ángel"


 追記:散歩の途中で見かけた。あ、空中に彼岸花? 訊けば、ブラシの木の花(正式な名称?)というらしい。
     そういえばキッチンで見かけた、瓶を洗うブラシに似ている。



 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。