小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

薄田泣菫を読む、愉悦の一服

2019年12月12日 | エッセイ・コラム
しばらくぶりに薄田泣菫を読んだ。齢五十の頃には枕頭に置いていたが、いつのまにか俳句関係の本に押しやられていた。それはそれで良いが、やはり泣菫は手放せない。 泣菫といえば、蒲原有明と並び明治から大正にかけて象徴派詩人として詩壇を率いた。文語体で綴られる七五調の流麗な詩文は、いまとなれば古めかしいのか。いや、その日本語としての格調高さ、リズミカルな言葉の調子は、時代をこえても永遠の何かがある。これを . . . 本文を読む