小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

野分来て孕む幼時の哀しみや

2019年09月09日 | 日記
あまり使わない机の抽斗にある箱、そのまた奥に閉まっておいたエピソードをひとつ。個人的な領域の話だが、大仰なことでもないのでご安心されたい 告白は恥ずかしいものとは思わない。まして罪深いことでもない。敢えてここに書くのは、箸にも棒にもかからない老人の、永年、心の喉に引っ掛かった小骨を抜きたくなっただけの、取るに足らない話である。 両親の離婚は、小学校2年生のときに突然知らされたのだが、それ以前の . . . 本文を読む