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夢は枯れ野をかけめぐる 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2008-08 |
羽村佑太は優秀なデパートマンだったが、早期退職希望者の募集があった時、いちはやく手を挙げた。
48歳という早い年齢だったが、ただ単に、人付き合いが苦手な性分ゆえ、
勤めそのものがしんどかったのだ。
元々、質素な生活をしていた佑太は、食べていくだけの蓄えはあった。
どこか飄々としていて、誰とも深くつきあうタイプではなかった彼ですが、ご近所づきあいをしているうちに
様々な人々の人生と向き合い、互いに影響を与え合っていきます。
主に、老後の問題をテーマにした重い内容ですが、どれも切実に身近な問題で、色々と考えさせられました。
詩織さんが一服の清涼剤でしょうか?
また、最後の佑太の一言は、逃避していた社会への帰還?