広瀬正さんの『マイナス・ゼロ』を読みました。
マイナス・ゼロ 改訂新版 (集英社文庫 ひ 2-1 広瀬正・小説全集 1)
価格:¥ 800(税込)
発売日:2008-07
早世の天才と言われた広瀬さんですが、読むのは初めてです。
名前だけは存じ上げておりましたが、こうやって読んでみると、やはりとても面白いです。
うっかりタイムマシンを使ってしまったがために、浜田が背負ってしまった苦労は、
過去の自分のために必要なものであり、啓子もまた、不思議な時のイタズラを体験している。
「先生」とは何者なのか?このタイムパラドックスの原因なのか?
タイムパラドックスを解消しても、浜田たちは存在できるのか?など、
今後の展開に決着をつけてほしかったところですが、色々と空想してみるのも面白いものです。