こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ぼくと、ぼくらの夏

2007-04-18 00:00:00 | 未分類
樋口有介さんの『ぼくと、ぼくらの夏』を読みました。

クラスメイトの岩沢訓子が自殺したと、警察官の親父から聞いた。
ふらっと出かけた歌舞伎町で見かけたクラスメートの酒井麻子にそのことを話すと、
信じられないという。
遺書の置き場所や文面、川に飛び込むのに靴を脱いでいることなど、不自然なところが多すぎる
というのだ。
二人で事件の捜査を始めたが、麻子の家業のおかげか、裏の情報も入りやすい。
ただ、あともう少しで追い詰められそうになった聞き込みの相手が、その日のうちに
ひき殺された。

主人公やその父親の恋愛模様を織り交ぜつつ、軽い日常も描かれていたので、
背後の秘密と黒幕が明かされたときの衝撃は、強いものでした。
文体が軽くて読みやすかったので、そういう展開になるとは思えなかったというところもあります

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都会のトム&ソーヤ3

2007-04-17 00:00:00 | 未分類
はやみねかおるさんの『都市のトム&ソーヤ3 いつになったら作戦終了?』

第一幕は、内人が、クラスメートの堀越をいかにして映画に誘うかということ。
創也がデートについて内人にアドヴァイスすること、一つ一つが中学生じゃなくてもやりそうな失敗で、
とても笑えます・・・というより、どうしてそんなに詳しい創也?

メインの作戦は、堀越とのデートのはずなんですが、得体のしれない大人たちから
小学生カップルを守れるか?という話にすりかわっています。前途多難。

第二幕は、とうとう、となりのクラスの綾子ちゃんとラブラブか?と内人の脳内では発展していたのですが、
お願いは達夫との恋の橋渡し。何だか、様々な女の子から便利屋として使われているだけ
のような気がします(^^;)

それはともかく、今回のサブ(多分)ミッションは、現金輸送車襲撃犯を捕まえる事。
女の子にいいところを見せようとしているうちに巻き込まれたような雰囲気だ。
犯人から解除コードを聞きださなければ、校舎の屋上の時限爆弾が爆破される。
今回も、内人は様々な雑学を駆使して大活躍。なのに、堀越を誘うS計画は・・・(;_;)

頑張れ内人!きっと明るい未来が君を待っている・・・はずだ、多分(^^;)

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都会のトム&ソーヤ2

2007-04-16 00:00:00 | 未分類
はやみねかおるさんの『都会のトム&ソーヤ2 乱!RUN!ラン!』を読みました。

まず、第一部。
竜王デパート南T店のCM。
めったに流れない甘栗のCMを見るといいことがあるって話を、内人から聞いた創也は、
なぜか、深夜のデパートへの侵入作戦を決行する。
それもこれも、創也の特異な情熱ゆえなんだけれど・・・(^^;)
当初のもくろみからは外れたけれど、警備員の目を逃れての冒険は楽しかったようだし、
大人の悪だくみを、一応白日の下にさらして、結果オーライということでしょうか?
でも、こんな事、誰もまねしないでください。

箸休めは割愛して第二部。
月曜日が祝日となる三連休。
イータ・エリック、すなわち栗井栄太から、彼の屋敷への招待状が届いた。
内人は招待されていないけど、この際無視。二人で屋敷を訪れた。
家に到着してみると、他にも招待客が四人いた。
そして、今までに発表された四大ゲームのあとを継ぐという第五のゲーム『ルージュ・レーブ』を
宝とした宝探しゲームが始まった。賞品は『ルージュ・レーヴ』の全ての著作権。
栗井栄太は宝探しの邪魔をする存在『ジャマー』となる。
栗井栄太の邪魔により、次々とゲームオーバーになる参加者たち。
内人と創也は『ジャマー』の仕掛けをかいくぐり、様々なヒントを見つけ、宝を発見できるのか?

とうとう念願の栗井栄太に会えるかもしれないと、ゲームに参加する創也ですが、
今まで内人とやってきた冒険の数々が、創也を変えてきたみたいですね。
これからの彼らが、どういう行動原理で冒険を繰り広げていくのか、とても楽しみです。

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コラプシウム

2007-04-15 00:00:00 | 未分類
ウィル・マッカーシイ氏の『コラプシウム』読み終わりましたー♪
いや、なかなかハードで(^^;)

ソル女王国第八の十年期。
カイパーベルト中ほどのミニチュア惑星上に、ブルーノ・デ・トワジという男が住んでいた。
この惑星、小さいながら海も山も果樹園も一通り揃っており、大金持ちで天才科学者の彼は、
何者にも邪魔されず、宇宙の謎の解明に取り組んでいた。

ところがある日、全世界の女王であり、ブルーノの元恋人であるタムラが、
リング・コラプシターの太陽への落下による破滅から世界を救うために、ブルーノの助けを頼みに来た。
一度は世界を危機から救ったブルーノだったが、この事故の黒幕が、再び世界を
破滅の道へと追いやろうとしていた。

夢の機械として、物質転送装置、光速での転送装置、不老不死に、何にでも変化させることのできる物質
などがありますが、凡人の私からすると、ファックスが魅力的ですね。
物質の情報を、離れた場所に転送できる。しかも、動物や人間ですら欠損なく送れるのですから。
さらに、フィルターを通すことで、病気やけがも治してしまう。
不老不死も実現できるそうで、それはそれで問題がありそうな気もしますが。
ともかく、ブルーノとその仲間たちの英雄的活躍を、息をつめながら読みました。
問題は、説明されている様々な用語の半分も理解できているかどうか、という心もとなさでしょうか?(^^;)

もっと分かりやすく、詳しいあらすじは、本の569ページのSFレヴュアーの東茅子さんの文章を
読んでください。

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密室と奇蹟

2007-04-13 00:00:00 | 未分類
『密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年アンソロジー』を読みました。
執筆者は芦辺拓さん、加賀美雅之さん、小林泰三さん、桜庭一樹さん、柄刀一さん、
鳥飼否宇さん、二階堂黎人さんです。

正直に告白しますと、私はJ・D・カー氏の著作を読んだことがありません。
でも、このアンソロジー集を読んで、この元になった物語・登場人物はどんなものだったろうと、
心ときめかずにはいられませんでした。
BBCにおけるカー氏。名探偵フェル博士との共演。アンリ・バンコランの少年時代と
ムーラン・ルージュの猥雑さ。駄洒落づくしの忠臣蔵。列車の中の密室殺人。
様々な不可能犯罪で楽しい時間を過ごせました。

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