井筒屋パステルホールにて東西三人会と江戸漫才を聴いてきました。
今回は、三人とも真打。なので、座布団をひっくり返すなど、日頃は前座がやることも
ご自分でなさいます。
それはともかく、最初は柳家小里んさんの『黄金の大黒』
長屋の一同に大家から呼び出しがかかった。てっきり滞納している店賃の催促かと思いきや、
子どもたちが普請場で砂遊びをしていた時に、大家のせがれが黄金の大黒様を掘り出したという。
めでたいことなので、長屋中で祝うことにしたという。
番頭が、羽織を着て挨拶にきてくれと言われたがために、裏に新聞紙、右袖は古着屋、
などという羽織をみんなでとっかえひっかえ着てとんちんかんな挨拶をしてくる。
いよいよ待ちに待ったごちそう、みんなですしを突っつくのはみっともないから
取り分けてやると言いつつ、はしでつかんだすしを落としては、汚いから食べてやると
自分の口の中に入れてしまう。そのうちの飲めや歌えのどんちゃん騒ぎになり、
大黒様がこっそり表に出ようとするのを見つけた大家が「うるさいから逃げ出すんですか」と引き止めると
「楽しいので恵比寿様を連れてくる」
続いて古今亭志ん橋さんの『風呂敷』
やきもち焼きの亭主が夜遅くまで帰ってこないと言われた日。
近所の若いものが亭主に会いに来た。せっかく来たのだからお茶でも飲んで行かないかと言い
世間話をしていると、なぜか亭主が早く帰ってきたので、女房は若者を押入れに押し込み、
兄さんに知恵を借りに来た。
ここから説明すると長くなるので略しますが、鮮やかな切り抜けと亭主の間抜けぶりが楽しめます。
仲入りのあと、漫才のWモアモア。とても面白かったのですが、覚えていません(^^;)
トリは笑福亭松喬さんの『帯久』
本町三丁目に和泉屋与兵衛という呉服屋があり、主人は温厚な人柄で、町内の評判も良く、
店はたいそうな繁盛ぶり。
一丁目にも帯屋という呉服店があるが、対照的にこちらは、主人・久七の評判が悪く、
店も「売れず屋」という異名がつくほど、さっぱりはやらない。
三月の晦日の決済もできず、久七が和泉屋に二十両の金を借りに来た。
人の良い与兵衛は証文利息も無しに貸し、酒まで飲ませて家から帰した。
二十日で借金は返したが、何度も借金に訪れ、額がどんどん増えていく。
それでもきちんと返していたため、十一月に百両を借りに来た時も、あっさりと貸してしまう。
今度はなかなか返さず、気になりだした頃、大晦日になって返しに来る。
ところが座敷に通して久七が金を出し、入帳したところで旗本から緊急の呼び出し、
金をそのままに応対に出て行くが、久七は百両を懐に戻し、帰ってしまう。
それから立場が逆転し、娘も妻も亡くし、火災で全てを失った与兵衛は寝込んでしまう。
番頭が与兵衛の世話をし寝たり起きたりで十年が経った頃、ようやく体も治り、
ここまでしてくれた番頭に報いたいと帯屋に借金を頼みに行く。
しかし、商売をするわけでもなく返す当ての無い人間に貸すお金は無いと言い
煙管で与兵衛の額を打ち、表にたたき出す。
与兵衛は悔しさのあまり帯屋の裏庭の木で首をくくってやろうと、ふと見ると、
鉋屑が散らばっているので、放火して思いを晴らそうと火を付けたが、未遂のうちに取り押さえられる。
事情を聞いた町役人は同情し、もみ消してくれるが、久七は、近所の噂から百両の一件が
暴かれるのを恐れ、先手を打って奉行所に訴え出る。
奉行の名裁きが聴き所です。
今回は、三人とも真打。なので、座布団をひっくり返すなど、日頃は前座がやることも
ご自分でなさいます。
それはともかく、最初は柳家小里んさんの『黄金の大黒』
長屋の一同に大家から呼び出しがかかった。てっきり滞納している店賃の催促かと思いきや、
子どもたちが普請場で砂遊びをしていた時に、大家のせがれが黄金の大黒様を掘り出したという。
めでたいことなので、長屋中で祝うことにしたという。
番頭が、羽織を着て挨拶にきてくれと言われたがために、裏に新聞紙、右袖は古着屋、
などという羽織をみんなでとっかえひっかえ着てとんちんかんな挨拶をしてくる。
いよいよ待ちに待ったごちそう、みんなですしを突っつくのはみっともないから
取り分けてやると言いつつ、はしでつかんだすしを落としては、汚いから食べてやると
自分の口の中に入れてしまう。そのうちの飲めや歌えのどんちゃん騒ぎになり、
大黒様がこっそり表に出ようとするのを見つけた大家が「うるさいから逃げ出すんですか」と引き止めると
「楽しいので恵比寿様を連れてくる」
続いて古今亭志ん橋さんの『風呂敷』
やきもち焼きの亭主が夜遅くまで帰ってこないと言われた日。
近所の若いものが亭主に会いに来た。せっかく来たのだからお茶でも飲んで行かないかと言い
世間話をしていると、なぜか亭主が早く帰ってきたので、女房は若者を押入れに押し込み、
兄さんに知恵を借りに来た。
ここから説明すると長くなるので略しますが、鮮やかな切り抜けと亭主の間抜けぶりが楽しめます。
仲入りのあと、漫才のWモアモア。とても面白かったのですが、覚えていません(^^;)
トリは笑福亭松喬さんの『帯久』
本町三丁目に和泉屋与兵衛という呉服屋があり、主人は温厚な人柄で、町内の評判も良く、
店はたいそうな繁盛ぶり。
一丁目にも帯屋という呉服店があるが、対照的にこちらは、主人・久七の評判が悪く、
店も「売れず屋」という異名がつくほど、さっぱりはやらない。
三月の晦日の決済もできず、久七が和泉屋に二十両の金を借りに来た。
人の良い与兵衛は証文利息も無しに貸し、酒まで飲ませて家から帰した。
二十日で借金は返したが、何度も借金に訪れ、額がどんどん増えていく。
それでもきちんと返していたため、十一月に百両を借りに来た時も、あっさりと貸してしまう。
今度はなかなか返さず、気になりだした頃、大晦日になって返しに来る。
ところが座敷に通して久七が金を出し、入帳したところで旗本から緊急の呼び出し、
金をそのままに応対に出て行くが、久七は百両を懐に戻し、帰ってしまう。
それから立場が逆転し、娘も妻も亡くし、火災で全てを失った与兵衛は寝込んでしまう。
番頭が与兵衛の世話をし寝たり起きたりで十年が経った頃、ようやく体も治り、
ここまでしてくれた番頭に報いたいと帯屋に借金を頼みに行く。
しかし、商売をするわけでもなく返す当ての無い人間に貸すお金は無いと言い
煙管で与兵衛の額を打ち、表にたたき出す。
与兵衛は悔しさのあまり帯屋の裏庭の木で首をくくってやろうと、ふと見ると、
鉋屑が散らばっているので、放火して思いを晴らそうと火を付けたが、未遂のうちに取り押さえられる。
事情を聞いた町役人は同情し、もみ消してくれるが、久七は、近所の噂から百両の一件が
暴かれるのを恐れ、先手を打って奉行所に訴え出る。
奉行の名裁きが聴き所です。