こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『時間旅行者のキャンディボックス』ケイト・マスカレナス

2021-02-23 19:52:29 | 読書感想
 
1967年、4人の女性科学者が300年先までのタイムトラベルが可能なタイムマシンを作り上げた。

しかしタイムトラベルは精神に深刻な副作用を及ぼし、開発メンバーの一人は躁うつ病を発症。
残りの三人で立ち上げたタイムトラベルを管理する組織〈コンクレーヴ〉も、少しずつ病んでいった。

そんな中、被害者の身元不明の殺人事件が発生した。

トップから末端まで、この組織は心底歪んでいますね。
巻末にあるタイムトラベラーの適正テストからして、設問を読んでいると、あまりにも偏っているところが気持ち悪く感じられました。
結局彼らは死を恐れていないと言いつつ一番恐れていて、それをこのテストが告白しているようなものだと感じました。
ごらんになれば、そのこだわり具合に驚きますよ。

まあ、あの結末は誰もが納得のものだと思いました。
コメント
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