こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『双頭のバビロン』皆川博子

2012-08-01 20:02:05 | 本と雑誌
双頭のバビロン 双頭のバビロン
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2012-04-21

オーストリア貴族の家に双子の男子が生まれた。
一方はゲオルクの名の跡取りとして育てられ、もう一方は存在を抹消され、ユリアンの名でボヘミアの<芸術家の家>において、ツヴェンゲルという少年と共に育てられた。

やがてゲオルクは、決闘騒ぎを起こした廉で放逐されアメリカに渡る。
ゲオルクが行方不明になったのに乗じて、ユリアンは彼に成りすますため戦場に行き生還する。

ハリウッドと上海を舞台に、愛憎を持ってすれ違う兄弟。
二人を同一人物だと思う周囲の人々。
また、たびたび二人は精神感応を起こす。

光のゲオルクと影のユリアン。
確かにゲオルクの方が栄光に満たされているのでしょうが、精神的に充足していたのはユリアンのように感じられました。

それにしても、読むのに3日かかるとは!疲れましたが、面白かったです。

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双頭のバビロン

2012-08-01 00:00:00 | 未分類
皆川博子さん『双頭のバビロン』を読みました。

オーストリア貴族の家に双子の男子が生まれた。
一方はゲオルクの名の跡取りとして育てられ、もう一方は存在を抹消され、ユリアンの名で
ボヘミアの<芸術家の家>において、ツヴェンゲルという少年と共に育てられた。

やがてゲオルクは、決闘騒ぎを起こした廉で放逐されアメリカに渡る。
ゲオルクが行方不明になったのに乗じて、ユリアンは彼に成りすますため戦場に行き生還する。

ハリウッドと上海を舞台に、愛憎を持ってすれ違う兄弟。
二人を同一人物だと思う周囲の人々。
また、たびたび二人は精神感応を起こす。

光のゲオルクと影のユリアン。
確かにゲオルクの方が栄光に満たされているのでしょうが、
精神的に充足していたのはユリアンのように感じられました。

それにしても、読むのに3日かかるとは!疲れましたが、面白かったです。

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