終戦の日

こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

今日は「終戦記念日」。
６８年前の今日、焦土となった日本は敗戦を迎えました。

私の祖父は海軍の職業軍人で、その当時台湾の台南に駐留してました。
飛行機の整備下士官として、戦闘機や陸上攻撃機の整備に打ち込んでいました。

私は小学校４年頃、祖父の若き頃に興味を持ち、夏休みの自由学習として、「祖父にとっての戦争」を調べました。
祖父が書いた戦友会の体験録を読ませてもらったり、祖父から聴き取りしたものを一枚の模造紙に書きまとめました。

青年時代、海軍に入隊した祖父は横須賀を振り出しに、上海、南京、海南島、ペナン、シンガポール、北は千島列島の果ての幌筵島、そして戦争末期、フィリピンへ向う為に台湾へ。
しかしフィリピンの闘いが激化し、台湾からフィリピンへ渡る船も飛行機も無くなり、そのまま台湾に留まりました。

太平洋戦争末期、祖父が整備する飛行機のほとんどは帰らぬ事を前提とした体当たりの為の特攻機でした。
それに乗り込む搭乗員は充分な訓練も受けていない若年兵でした。

自分よりも若い兵が必死の攻撃に向う姿を見て、祖父は自分もまたいずれ後に続くのだと思っていたと言います。
事実、フィリピン陥落後、次は台湾か沖縄に連合軍が上陸すると見られていて、祖父は陸上戦の訓練に従事しました。

その訓練とは背中に爆雷を背負って、戦車の下に飛び込む訓練だったそうです。
何度も何度も訓練したものの、果たして無事に戦車に近付く事が出来るのか、きっと近付く前に敵の弾に倒れるだろうと思っていたそうです。

やがて終戦を迎え、日本に帰ってきた祖父。

何故仲間がこの世を去り、自分が生き残ったのか。
それに苦しみ、悩んで生き続けた祖父。

その気持ちを抱えつつ戦後の復興に全力を尽くしてきた全ての人々に尊敬と感謝の意を表して、この８月１５日の「終戦記念日」を迎えます。


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今回の記録的豪雨で、被害を受けられた皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

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