中央高速で2週続けて帰りの事故大渋滞に遭っておったから、あっち方面は最初から選択肢には入れなかった。
山を歩き回って、その帰りに大渋滞の迂回路でまた山道に入るというのは、さすがにこの歳だときつくなってる。
ここんとこ平日でも15000歩くらいは都会を歩いてるし、仕事も雑用が多くなって、疲れもあったから、昼前に常磐道で福島の浜通りを目指した。
往復で400キロくらいなら、楽ちんで歩き回れる。
目標の山は定めずに、景色と空を眺め、走りながら考える、こういうことも多い。
紅葉の季節、山の行きかえりの遊びでダムカードも集めてるし、そういうエリアにしよう。
いろいろと里山には里山ならではの楽しみ方がある。
常磐に乗ればまんず好物のアップルパイだった。
都会で売ってるアップルパイとは違って、パイ生地よりもリンゴの方が多いというホンモノを喰わんキャ~。
それから美味い蕎麦、歩きながらのゆず味噌田楽・・・ただの喰いしんぼ爺ィになってる。
里山の紅葉は後半に入ってた。
下手な高い山よりも大変な里山も多いが、モミジと言えば岩山と渓谷、鹿がいれば完璧。
花札のようでもあった。
この頃はどこもかしこもライト・アップで、帰路、またまた事故で渋滞が始まって、馴染みの下道に早めに降りて、仕方ないからあちこち余分に楽しんで、氷点下でも汗をかいてきた。
太平洋の見えるダム、そういう場所もあるんだな。
のんびりできた。
自営のまんま、70歳80歳と齢を重ねてきて、老後の算段が上手くいかなかった高齢者たちが、家族から離れて独りで暮らしているという光景も多くなってる。
昔から、うちはそんなお客さんとも長い付き合いをしてることが多いから、話し相手になるケースも増えてる。
あれを修理して欲しい、これを直して欲しい、家の修理から生活用具に娯楽用具、車の修理、どんなことでも自分でやってみよう! と、好奇心旺盛に生きてきた俺にとっては簡単なことでも、目も見えづらくなり、手先も器用に動かなくなり、知識と経験が足りない高齢者が多いから、オツムも身体も思うようにならなければ今の時代、メンテナンス・修理という怪しい連中に喰い付かれ、詐欺まがいの修理地獄に陥ってしまってる話も多い。
大手のメーカーですら、いまではそんな詐欺行為を平気で働いている、
お洒落なCMに、素敵な広告であってもだ、やってることはただのオレオレ詐欺、これが実態だ。
すでに30年前には、性善説で生きてる大人は間抜けで愚かなその足元を見られてまともな大人は近づいてはこないだろうとはよく言っておったが、いまや性悪説も、相当に心して生きておかなければ、詐欺と強盗ばかりの世の中社会に成り下がっておるがな。
だから、俺は暇さえあれば仕事の合間にあちこちに出かけて、俺の手で修理をしてあげてるし、部品の注文だって俺の名義でやってあげたりもしておる。
周旋屋の仕事を続け、オストメイトとしていろんな相談に乗りながら、週末は山を歩き、平日は空いてる時間に高齢者の家の修理や補修に出かけている、多忙このうえない。
技術者として生きてきた連中が、老後の暇な時間を使ってやるべきボランティアだろう。
大きな災害が起きたときだけ群れて集まる調子の良いボランティアは捨てるほどいるが、日常に、そういう動きを黙ってやってる大人はいやしない。
だから俺はずっと続けてる。
・・・エエ女なのにな~、オツムの中身があれじゃ~ダメだな~
そういう女性がどんどん増えている。
エエ男が減ったせいだろう。