わたしのいえ・プロジェクト

マイホーム新築の記録と、それにまつわる、アレやコレ。

08/06/19 今日の散水養生

2008-06-19 22:34:52 |  Ⅱ.地業・基礎工事

散水養生


朝の日課の現場立ち寄りです。
本日は、コンクリート養生のため、作業はなし。誰もいません。
ホースで底盤に水を撒きます。



コンクリートを打設したあと、コンクリートを適切な温度、湿度に保ちつつ、型枠で保護して硬化を待つことを、養生(ようじょう)といいます。
養生の方法は、いくつかあります。
硬化を待つ間、水を撒いて養生するのを、散水養生といいます。
撒いた水がたっぷりと表面に溜まるようにして、水で蓋をするようにして養生するのを湛水養生(たんすいようじょう)と言います。
どちらもコンクリートの強度を発現させるのに、効果のある養生方法です。


コンクリートは、水分が乾燥して硬くなるのではありません。


水和反応で硬くなるのです。


つまり、水とセメントが結びついて起こる、化学反応でコンクリートは硬くなります。
生コンクリートを製造する最初の段階で、水和反応のために、混ぜる水の量をきちんと管理して、硬いコンクリートになるようにしています。
コンクリートも、設計して、製造するのです。
目標とする強度も設定されています。


コンクリートがまだ、硬化し始めていないときに、水を追加して混ぜるのは論外、禁止です。


しかし、硬化中のコンクリートに水を撒くのはいいことです。
なぜか。
水和反応の途中で、蒸発によって水が不足すると、十分に化学反応が進まず、十分に硬くなりません。
そうなると、目標とする強度まで、コンクリートが強くなりません。
コンクリート打設後に、水和反応が進んでいる、硬くなりかけのコンクリートに水を撒くのは、科学反応のために不可欠な水分の不足を防止する意味で、コンクリートにとっては、いいことなんです。
だから、打設後に雨が降るのもいいことです。
湿気が高いのもいいことです。


夏の日照りの中、水分が見る見る蒸発してしまうような環境下で、コンクリートを打設した後は、水和反応のための水分が蒸発によって不足しないように、なんらか、必ず養生をしたほうがいいでしょう。


大手ハウスメーカーでは、保護用のシートをかぶせて、直射日光や、風による水分の蒸発を防ぎ、湿潤状態を保って養生するのがスタンダードのようです。
これも、効果のある方法です。しかも、シートをただ被せとけばいいのですから、人の手間いらず。


梅雨時のどんより曇った今日のような日がつづくのであれば、わざわざ、散水養生までする必要は必ずしもありません。
ただ、私は現場も近く、手間かけてもいいし、しないよりは、したほうがいいのは確かですし、自分で散水、湛水します。


いや、「養生」は言い訳で、ただ、単に、「水をホースでドバーっと撒く」、という行為自体が楽しいのかもしれません。


で、出勤です。


・・・


昼間に、娘を幼稚園に迎えに行ったついでに、妻が散水したそうです。


・・・


帰宅後、早速現場へ、水撒きです。
こんなにしつこくやる必要は、ありません。
これは、もはや、「遊んでいる」感覚です。


うりぁ~!うひゃひゃひゃ~。



じゃばじゃばと水撒き。



底盤は水浸し。今の段階だけ許される、床下浸水です。


おぉ?これは???



いつの間にか、立ち上がり型枠建て込み用に、墨が出ています。
今日は休みと聞いていたが、天気がいいので、午後から作業したのかなぁ?
明日Hさんに聞いてみよう。


余談:
昨晩、ケーブルテレビの受信機が壊れました。
レンタルしているものなので、無償で交換してもらいました。
しかし、受信機のハードディスクに保存録画しておいた最近、お気に入りの海外ドラマ「ドクターハウス」と「24シーズン5」が全滅してしまいました。
悲。
いじょう。