建物位置の確認なのだ。
出勤前に、墨出し位置の確認。捨てコン上に引かれた「墨」の線は、壁の中心線を示しています。
これが、設計図どおりの位置にあるかを、建物の四周で、巻尺でいちいち計って、検査します。
結果は、若干のずれはあるものの、実害ないので、OK。
でも、他の事で驚きました。
この工務店は、コンパネの型枠使っています。
今時は、省力化と正確性を期すために、大手ハウスメーカーなどは、鋼製型枠(あらかじめ出来上がっている部品化された型枠)をパタパタと、ネジでとめて組み立てていくのですが、この工務店は、昔ながらのコンパネの型枠です。
私の専門とする、ビルなどの現場と同じです。
型枠そのものの材料費は安いかもしれませんが、組み立てるのに手間がかかります。
そして、当然技術も要求されます。
熟練工の技、職人技が要求されるのです。
それに応えるべく、現場監理にも気合が必要です。
型枠工事と同時に、配筋工事の準備も進みます。
現場に鉄筋が搬入されます。
ここで、またビックリ。
鉄筋も手組みです。
今はやりのユニット鉄筋(工場で、ある程度まで溶接などで、組み上げられた鉄筋部品)ではありません。
工場で、カットと曲げ加工だけを済ませた鉄筋を、一本、一本、現場で、針金で巻きながら組み立てていくのです。
職人さん、よろしくお願いします。
もっと見ていたかったが、会社にいかねばなりません。
現場を離れ、キャベツ畑の横を駅に向かいます。
隣の畑では、モンシロチョウが乱舞しています。
当然、帰りに現場に寄りました。
おお、一本、一本と、組み上げてきています。見慣れたコンパネとめるピーコンもあります。
本当に、在来のコンクリート工事です。
また、明朝、明るい時に来て見よう。