わたしのいえ・プロジェクト

マイホーム新築の記録と、それにまつわる、アレやコレ。

09/02/14(土)ウェブ・オープンハウス-5

2009-02-14 16:19:23 | ウェブ・オープンハウス

夢のウッドデッキ

今日はウッドデッキのご紹介です。

 

「ウッドデッキでバーベキューする」

 

いえの設計を始める前から持っていた夢です。

プランがまったくできていない段階ですでに、できるだけ大きいウッドデッキを2階のレベルに造ることだけは決めていました。

いえの配置を考える時に、日当たりのいい場所にウッドデッキを配置することを優先して計画しました。

設計中にいえの中の平面プランの変更は何度かありましたが、ウッドデッキの配置は最初から最後まで変わりませんでした。

最終的に、ウッドデッキは、居間・食堂と一続きの第二の居間として完成しました。

床は、耐候性に優れる、セランガンバツ材を使っています。
セランガンバツはボルネオ産の南洋材で、かなり密度の高い、硬い材料です。
デッキ床の材料としては、ウリン材も候補でしたが、雨に濡れたときにアクが出て、階下を汚す可能性があるので却下しました。
セランガンバツは経年変化で、綺麗な銀白色に変色していく、と聞いたので、まずその色を見てみたいと思い、あえて塗装をしていません。
必要があれば、後からDIYでキシラデコールでも塗るつもりです。
ルーバーは、レッドシダーのツーバイ材にキシラデコールの塗装仕上げです。

ルバーは、奥行きのあるデザインにしたかったので、ツーバイ材を縦使いに張りました。
結果、デザイン的には意図したとおりの綺麗な彫りの深い縦格子になりましたが、隙間が開きすぎて、「外から丸見え」と、お施主様のクレームになってしまいました。
現在、DIY改良計画を練っているところです。

デッキのメインフレームは、耐候性を考慮して、鉄骨造、H型鋼の125mmx125mmを使っています。
ウッドデッキの構造の方が、いえ本体の構造よりも丈夫なので、いえのメインフレームと緊結していえの構造補強にもしています。

デッキのH形鋼材の柱を2本延長して、上部に梁を架けて門型に組んであります。
この梁に、ウッドデッキ用の屋外照明を2灯つけました。
ブランコをぶら下げたり、ハンモックをかけたりすることもできます。

もうひとつ、この門型には役目があります。
後からDIYで造る予定のオーニング(日差し除けのターフ)用のワイヤーレールを取り付けてあります。

ステンレスワイヤーのもう一方は、揺れた時にワイヤーが切れないように可動するステンレスアングル材を介して、建物に固定されています。

とりあえず、合計、3本のワイヤーを張りました。
オーニングの造り方は、なんとなくイメージとしてはあるのですが、具体的な詳細は未定です。
可動で、汚れた場合に外して洗えるように造りたいです。
材料も何を使っていいのか、まだ見当がつきません。
夏前までには設置したいものです。

こちらは、台所側に続くウッドデッキです。

台所前のデッキの床はポリカーボネイト板です。
直下の玄関が暗くならないように半透明の板を使っています。

厚みは8mmです。

一見、安っぽく見えますが、このサイズの厚物のポリカーボネイト板は、結構値が張ります。
ウッドデッキの木の床よりも、断然コストが高いのです。
あんまり高いので、当初は10mmで設計していましたが、減額のため、8mmに設計変更しました。
2mm薄くすると、2万円も安くなりました。
しかしながら、できてみて乗ってみると、予想以上にたわみます。
不安定なので、上の写真の中央に、もう一本追加で梁を入れてもらいました。

台所側ウッドデッキの突き当たりは、玄関の突き当たりにある花壇の上部の吹き抜けです。

吹き抜けを通して、1階の花壇が見えます。
現在は、花壇にシマトネリコと、センリョウ、マンリョウが植わっています。今のところ、シマトネリコは、ちょっとだけウッドデッキの床面から頭が見えるくらいの高さです。
どんどん大きくなって、2階に顔を出して欲しいものです。

ホームセンターで買った可動の物干しフックを施主支給で付けてもらいました。

お施主様曰く、2段あるのが、断然便利なのだそうです。
この辺の細かい事は、設計者には分からない、お施主様の経験からくる的確な要望です。
言われた通りに付けました。

ということで、わたしのいえのウッドデッキでした。

デッキは、わたしのいえの中で、できるだけ贅沢に造った部分です。今の季節は、なかなか外でくつろぐと言うわけには行きませんが、温かくなれば、第二の居間として活用します。

現在は、すでにご紹介したとおり、ベランダ緑化計画と、ルーバー改良工事計画が進行中です。

キャンプ用の椅子ではなく、もっとシッカリしたテーブルや椅子も置いてみたいものです。

そして、なにより、早く、バーベキューをしたいです。

 

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09/02/01(日)ウェブ・オープンハウス-4

2009-02-01 20:27:07 | ウェブ・オープンハウス

わたしのいえの2階

引っ越してから、はや、2ヶ月が経ちました。
あたらしいいえでの生活も、立ち上げ段階を終了し、落ち着いてきました。

本日は、わたしのいえの2階の紹介です。

2階は、居間・食堂・台所を壁で仕切らずに、一つの空間で設計しています。

居間(側)です。

AVラックと、飾り棚を造り付けました。
どちらも大工工事です。

造り付け家具を造る場合、大工工事と、家具工事の2種類の造りかたがあります。
大工工事とは、家全体を造っている大工さんが、現場で家具も造り、取り付ける工事です。
家具工事とは、家具専門の職人が、家具工場で家具を製作し、ほぼ完成した家具(箱物など言います)を現場に搬入して取り付け、仕上げる工事です。

大工工事の利点:
コストが安い 
現場あわせで造るので、フィラー無しで、いえにピッタリサイズの家具が造れる
(フィラーとは、箱物家具と建築壁・天井などの隙間を埋める幕板です。家具工事の場合は、通常、工場で、幅5mm~10mmくらいの余裕を見て家具を小さめにつくり、現場に搬入後、フィラーで隙間を埋めるて寸法調整して設置します。)

家具工事の利点:
複雑な造作が可能
木材以外の材料も使用可能(ガラス戸など)
特殊な仕上げ、塗装が可能

こんな特徴があるので、適材適所、使い分けましょう。

ちなみに、わたしのいえは、大工さんの腕があったのと、コストを押さえるために、家具工事はありません。
通常なら、1階の、階段下の引き出し靴箱なんかは、家具工事の範疇です。
大工のダイトウリョウのTさんの腕があってこそ、大工工事で造れました。

天井は、屋根の勾配なりのななめの天井です。
そこに水平材の大梁を露出させています。

梁は、せい(高さ)270mmのアカマツ無垢材です。
アカマツの素地は、木目がちょっときついので、薄く白のオイルステンで塗っています。

食堂・居間の北側の窓からは、キャベツ畑が見渡せます。

都内とは思えない見晴らしのよさです。
このキャベツ畑は、生産緑地なので、しばらくは畑のままでしょう。
ずーっとこのままならいいのですが。

食堂側には、カウンターと、それに連続してパソコンコーナーを作りました。

わたしのいえには、個室の書斎はありません。
オープンスペースの一角にパソコンコーナーを造りました。
家族のいる場所の脇で、パソコン作業をするのが好きなのでこんな場所です。

食堂側とキッチンです。

ギザギザ階段を上ると、子供部屋として使っているロフトです。 

居間・食堂・デッキを見渡します。

デッキへのはき出し窓は、ノンレールタイプにして、段差の無い連続した床にしています。
デッキのおかげで、居間が2倍の広さになりました。

ということで、こんな感じで、なんの仕切りもない2階です。

居間、食堂、キッチン、デッキ、と連続した一体空間なので、広々しています。

ちょっとしたアクセントをつけるために、キッチンは、床仕上げや壁の仕上げを居間・食堂と変えています。

空間的には、食堂・居間と一体の連続した空間ですが、仕上げを変えて、「お施主様の城」としての領域感を出します。
床は汚れがつきにくく、清掃のしやすいビニル床タイルです。
壁は、OSBサンダーかけの上オイルステン仕上げにしています。
キッチンの立ち上がり壁は、50角のタイル貼りです。

キッチン収納です。

キッチン収納は、システムキッチンとはせずに、建具をつけた押入れのような収納にしています。
これは、大工工事と建具工事のあわせ技で造りました。
大きな収納力を、家具工事やシステムキッチン工事と比べて安いコストで実現できます。
手前一間が台所・食品関係、奥一間が洗濯・掃除関係の収納スペースになっています。
引き戸を閉めれば、完全に白い壁になって、中のモノモノは見えなくなります。
カウンターより上段は、3段の可動棚ですが、実際はお皿を収納した後は棚板を動かすことはありません。
カウンターより下段は、大きなスペースを空けたままです。
後で、無印良品のキャスター付き収納棚を4台ほど入られるように設計してあります。
お施主様曰く、「栗原はるみ流」だそうです。

キッチンの正面は、大きな窓です。

階段を挟んで、デッキが見えます。
システムキッチンはシンプルなI型で、長さ3mあります。
気が向いた休みの日には、お施主様とわたし、娘たち、4人並んで作業できます。

キッチン奥の、お施主様作業机です。

日当たり良好です。

実は、キッチンはいえの南側の一番日当たりのいい一等地に配置してあります。

窓も大きく取り、明るいキッチンです。
炊事、掃除、洗濯を一まとめにして、収納力も充分。
作業動線も考えて、突き当たりの窓からは、洗濯物を干しに直接デッキに出られます。

一番いえに居る時間の長い、お施主様第一で設計しました。

 

追伸:今日現在のわたしのいえ

ホームセンターに注文していた表札が完成しました。

 

いままでは、幅広マスキングテープにマジック書きの仮の表札でしたが、正式に表札がつきました。
なんのてらいも無い、シンプルなステンレスプレートの表札です。
玄関脇のポストに両面テープで貼り付けました。
鋳物の表札とか、レーザーカット文字とか・・・いろいろ検討しましたが、値段が高いし、そんなに表札で頑張らなくてもいいかなぁ、ってことでステンレスの板の表札です。

まぁ、テープにマジック手書き文字から比べると、格段に立派になりました。

 

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09/01/17(土)ウェブ・オープンハウス-3

2009-01-17 16:12:34 | ウェブ・オープンハウス

わたしのいえの1階 その2

本日は、1階の水周り関係のご紹介です。

いきなり、なんですが、トイレです。

階段の下にあります。階段の下なので、天井が斜めになっています。
わたしが、立って用を足せる限界極小空間です。
かなり狭いですが、床・壁・天井が真っ白なので、圧迫感は感じません。

初めてのウォシュレットです。
住んだ当初は、用を済ますと、勝手に水が流れることに驚きました。
最初は驚いた便利さに、すぐに慣れて、当たり前に思うようになりました。
便利さに麻痺していくのが、少々コワイです。

そもそも、自動で水が流れる、そんな機能は必要なのでしょうか?

洗面所と風呂場です。

 

床、壁、カウンターを200mm角、50mm角、25mm角の白いタイルで仕上げてあります。

洗面器は、ベッセル角形、TOTOの超定番商品、L710Cです。

鏡付の裏は収納棚です。

浴室との仕切りは、強化ガラス厚8mmです。

このような枠のないガラスの開き戸は、見栄えはいいですが、隙間が結構あります。
多少、洗面所から浴室に、隙間風が入ってくるのを覚悟する必要があります。
また、出入り口に、100mmの立ち上がりを設けていますが、シャワーを浴びたりすれば、多少は洗面所側へ水が抜けます。
それがいやなら、浴室専用のアルミ枠のある建具にするべきです。

娘達が物心付いた後の使い勝手は少々心配です。

扉の引き手は、アクリル製です。

透明感があって、綺麗な引き手です。

浴室の照明を調整できるように、浴室スイッチをつけました。

3パターンの点灯ができます。

写真だと分かりにくいですが、左から右に行くにつれて、暗めになります。
完全消灯ができないのが玉に瑕です。

浴槽は、無茶苦茶重い、いものホーロー浴槽です。

一度は間違って、左右逆に据え付けられましたが、無事設計通りに修正されました。
現場監督のNさんから、据え付けにかなり苦労したと聞きいています。
なまめかしい艶と、肌触りは、ホーロー独特のもので、大満足です。

お施主様の要望で、浴室脇の窓にもロールスクリーンをつけました。
わたしは閉めませんが

浴槽から見える坪庭を造りました。

外構用スポットライトを一灯設置しています。
夜はアッパーライトでシンボルツリーを照らす予定です。
この坪庭、玄関アプローチの正面でもあります。この写真を撮った当時はまだ、何も植わってません。

先日、シンボルツリーと、足元に植える根固めの低木を、園芸センターで買って、自分で植えました。
植樹については、また後日。

そして、こちらは2階への階段です。

階段の下はトイレですが、余ったスペースを靴箱にしました。

引き出しが3段内蔵されてます。

各引き出しは、3つに分けられていて、6足の靴が収納できます。
合計6足x3段=18足収納です。

階段脇の壁も、OSBサンダーに白のオイルステン仕上げです。

次回は、階段を上がって、2階をご紹介します。

今日はここまでです。

 

追伸:
本日、竣工後1ヶ月点検(実質1ヶ月半ほど経っていますが)ということで、工務店の現場監督Nさんが来て、点検、打ち合わせしました。
あらかじめ、何点か、住んでからの不具合をリストにしていたので、それを見ながら各所をチェックしました。
ガレージドアのゆがみ、壁寒冷紗の一部膨れ・剥れ、お施主様が間違えて突っ込んだ網戸、などなど。
来週の土曜日に、是正工事です。

 

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09/01/10(土)ウェブ・オープンハウス-2

2009-01-10 22:46:44 | ウェブ・オープンハウス

わたしのいえの1階

ウェブオープンハウス2回目、本日は1階です。
1階は、主寝室、多目的室、納戸と、トイレ・浴室などの水周り関係があります。

引き戸の玄関扉を開けると、玄関です。

玄関土間は、アプローチと同じコンクリートかなコテ仕上げに、ウレタン塗装したものです。
コンクリート「かなコテ」仕上げとは、「金鏝」仕上げのことで、要は、金属のコテで左官して仕上げることを意味します。
コンクリートのもっともシンプルな仕上げ方です。
その上にウレタン塗装をしておくと、コンクリートの表面がコーティングされて、汚れ防止になります。
コンクリートのざらざらした質感は多少失われますが、泥汚れを雑巾で拭いて落とすことができます。

上り框(かまち)は2段にしています。

高い部分は、階段の一段目を兼ねつつ、腰掛けてブーツなど履くための高さにしてあります。
また、その下部に靴を収納できます。当初は、この隙間に、DIYでキャスター付靴箱を造って入れようかと思っていました。
実際生活してみて、靴箱なしで、気軽にそのまま靴を隙間に放り込んでおくほうが使い勝手がいいことが分かりました。
しばらくは、このまま使います。

廊下に面して、手前から、洗面所、納戸、主寝室の入り口です。

床、壁、天井、真っ白に造りました。
明るくて気持ちがいいですが、掃除が少々手間です。

各部屋の出入り口は、全て引き込み戸です。
引き戸を全部閉めるとこんな感じです。

どこが何の部屋か分かりません。

できるだけ、開口部がシンプルに見えるようにデザインしました。
閉めたときは、壁に見えるよう。
開けたときは、穴に見えるように。

出入り口は、廊下の天井いっぱいまでの開口にしています。

上側は、戸板に付けたアルミのアングル(L型の形材)が、天井にうがった溝に沿って走ります。

戸板の下側に戸車を付けています。

床には、戸車用のVレールが埋め込まれています。

戸を開けたときは、戸板は完全に壁の中に引き込まれます。
戸を閉めるときは、戸板に内蔵された爪を引き出して、戸板をちょっとだけ引き出します。

ちょっと引き出せば、あとは戸板に埋め込んだ手がかりに指をかけて、開閉できます。

手がかりは、アルミのチャンネル(C型の形材)を使用しています。

主寝室です。

「寝る」という目的に特化した、3.5畳ほどの極小空間です。
部屋いっぱいに布団を敷いて、家族4人で、川の字に寝るために必要十分な空間です。
「主寝室」という部屋というよりは、部屋自体が「ベッド」と言っていいかもしれません。
他の部分でゆったりと広いスペースを確保するために、寝る部屋は思い切って小さく造ってあります。
部屋には何も置けませんし、置きません。

いえ全体は限られた空間ですから、メリハリをつけなることが大事です。
それは、すなわち、自分の生活に何が必要で、何が必要でないかを見極めることです。
それにあわせて、いえをデザインします。

家具がまったく置けない代わりに、主寝室には、大きめのクローゼットと、押入れが付いてます。

壁は、家族で施工した珪藻土塗り仕上げです。

主寝室は、引き込み戸で納戸につながっています。

納戸は、廊下と主寝室につながってる、ウォークイン収納スペースです。
壁は、OSBボードにサンダーをかけて白のオイルステン仕上げにしています。
この壁仕上げは、いえの随所に使ってます。
OSBボードの素材感と温かみがあって、真っ白な壁に対するアクセントになって、なかなかいい感じです。

納戸から見た主寝室です。

納戸から主寝室側を撮影していると、おこちゃま現場監理員1号、2号が飛び出てきました。

多目的室です。

こちらは、設計当初は、子供部屋にするつもりでした。
工事が進み、ロフトができた時点で、おこちゃま現場監理員1号、2号が、ロフトをいたく気に入り、ロフトを子供部屋にすることになりました。
代わりにこの部屋は、多目的室として、お施主様と、わたしの趣味の部屋になりました。
主寝室よりも大きい部屋です。将来的には、中央で2分割して、子供のための個室2部屋に改修できるようにしてあります。
将来の各々の個室に、窓やコンセント、エアコンスリーブが付くように配置してあります。
また、間仕切り壁を後から造れるように、天井の中に壁用の下地があらかじめ仕込んであります。

この部屋の壁も、家族で塗った珪藻土仕上げです。

記念で家族みんなで押した手形です。
小さな手形が、なんとも愛くるしいです。

今日は、ここまでです。

ではまた。

 

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09/01/03(土)ウェブ・オープンハウス-1

2009-01-03 22:30:53 | ウェブ・オープンハウス

わたしのいえの外観

竣工は08年11月22日(土)ですが、遅まきながら、ウェブにて竣工したいえを、ご紹介をします。

今回は外観。

北側から、キャベツ畑越しの、わたしのいえ。

北側からの外観は、竣工前に何度も紹介したので、今更なんですが、一応載せてみます。
外装壁と屋根は、ガルバリウム鋼板立てハゼ仕上げです。

一口にガルバリウム鋼板といっても、いろんな種類があります。
種類は、色などの意匠性によるものというよりは、耐候性による分類になります。
ガルバリウム鋼板そのものも、亜鉛とアルミニウムの合金でメッキされた鋼板なので、かなりの耐候性を持っています。
しかし、さらに、その上にコーティング=塗装を施すことによって、更に耐候性がUPします。
その塗装のグレードによって、いくつかに分類されるのです。
高価=耐候性が高い、と考えて差し支えありません。
主に住宅に使われるガルバリウム鋼板を、耐候性とお値段が高い順に、あげますと・・・

フッ素樹脂塗装鋼板(かなりの高額商品です)
ガラス繊維強化ポリエステル樹脂塗装鋼板(製品名では、耐摩カラーGLや、JFEカラーGLきわみ、など)
ポリステル樹脂塗装鋼板(カラーGLなどと呼ばれます)
ガルバリウム鋼板
 (銀色のガルバリウム鋼板です)

となります。
フッ素樹脂塗装鋼板にすれば万全ですが、ちょっとお高くなります。
わたしのいえでは、コストパフォーマンスを考えて、ガラス繊維強化ポリステル樹脂塗装鋼板(JFEのカラーGLきわみ)のギングロ色を採用しました。

北側ちょっとななめからの外観です。

側面は、コストダウンのために、ラスモルタルにジョリパット吹付け塗装仕上げにしました。
外観にちょっとした変化がついてそれなりに面白いと思います。
色はグレーですが、ガルバリウム鋼板より、すこし明るめの色にしました。

できるだけシンプルな片流れ屋根のいえにしたかったので、樋には気を使いました。
樋も、雪止めも、無い方がスッキリしていいのですが、無しというわけにはいかないので、シンプルに目立たないようにします。
軒樋は外壁と同じガルバリウム鋼板で作り、縦樋は普通の塩ビ管ですが、チャコールグレー色にして、これも目立たないようにしました。
雪止めは、L字鋼を一本ながしました。

建物の正面、南側、玄関側の外観です。

南側正面ファサードは、H型鋼(125mmx125mm)の鉄骨柱、梁と、木のルーバーで構成しています。
1階中央の木製の箱状のモノは、ポストとインターホンです。
ポストは、木の箱の中に、安価なステンレス製の既製品を組み込んでいます。
まだ、表札ができてません。

さて、入り口はどこでしょう?

入り口は、ここです。

引き戸を一枚だけ開けると、人のための入り口になります。

3枚引き戸を全部開けると、ガレージの出入り口になります。

玄関は写真左側のルーバーの奥にあります。
写真に写っている中央の階段を左に上がると玄関です。

ルーバーは、カナダ杉(レッドシダー)のツーバイフォー材(38mmx89mm)をキシラデコール塗装したものを使っています。

縦使い(幅の狭い面を見せる方向)で取り付けたので、結構隙間が大きいです。
お施主様からは、「隙間が大きすぎる。外から丸見え。」と、早くもクレームが出ました。
DIYで何とかしましょう。

シンプルなカタチにしたかったので、軒や、けらば(屋根の側面のこと)は、庇状に外壁から突き出しませんでした。

屋根庇がないので、窓には、アルミの板を曲げ加工した小さな庇をつけました。

先に進みましょう。

玄関アプローチです。

玄関のアプローチは、コンクリートかなコテ仕上げです。
コンクリートのまんまの灰色もいいもんです。
正面のベンチ越し、奥にはシンボルツリー用の花壇がありますが、まだ何も植えてません。
樹種の選定に迷ってます。
常緑樹の株立ちにするつもりです。

玄関アプローチの上部はバルコニーです。

玄関上部のバルコニーの床は、半透明のポリカーボネイト板にして明かりを採りつつ、庇の役目をはたします。
ポリカーボネイトの厚板は、結構値が張ります。
当初、厚さ10mmで設計していましたが、コストダウンのために8mmにしました。
結果、たわみが大きくなったので、追加で中央に梁を追加する必要がでました(写真中央、奥から手前に走る細い部材)。
ケチらなければよかったです。

植え込みの前には、ルーバー材と同じ材料でベンチを造りました。

座るためというよりは、植え込みに面している浴室の窓への視線をさえぎるために置いてあります。
ベンチには、門番役のガーゴイルが一匹鎮座しています。
早く花壇にシンボルツリーを植えたいものです。

ということで、今日は玄関前まで。

ではまた。

 

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