こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

仏前結婚式

2008年02月28日 | 仏教
s市内のお寺を式場に、仏前結婚の挙式がありました。
戒師という重責を担うも、僧侶たるもの、
ゆりかごから墓場まで、
人生の節目節目に関わることができるのは、
たいへん光栄なことです。
これから初めての夫婦生活をスタートする若いご夫婦の心に、
かすかにでも響いてくれたならと思い、
挙式の中で、こんな言葉を伝えました。

「・・・婚姻は 人が社会生活をおくる上での大本です 夫婦というのは世の中の最も基本となる単位でもあります であるからこそ お互いが相互に助け合いながら一家を支え、社会の安定と隆昌に努めなければなりません・・・融合という言葉があります。全く違う物質同士がお互いに解け合うことで一つの全く違う物質に変化することですね。水素と酸素がくっついて水という品物ができあがる。結婚というものもこの融合ということと全く同じことであるように思います。これまで全く違う環境の中で育ってこられ、全く違う性質のお二人が、今日からは、夫婦という一つの単位に融合されて、全く違う一つの人生共同体ができあがったわけです。今日からは常に御仏の教えを堅く護りながら、和の精神と敬愛し合う心を持って、また養いながら、婚姻の華々しい大輪の花を咲かせられますことを、切に望みます。・・・また、この婚姻を勝縁として、ご両家の益々のご隆昌を心より祈念申しあげ、教戒の詞とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。 」
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