カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

骨棘、ナっくん

2009-08-10 18:47:21 | 本日の患者さん
頚から肩にかけてツンツンした痛みが走るとの訴え。1ヶ月前の話だ。

「整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、頚椎の5,6,7番に骨棘が出来ているので、それが神経根周囲を圧迫しているのでしょう」との見解。
鎮痛剤を処方される。

ナっくんの背骨は予想に反して立派なものだった。
難点は腰椎の前湾が無くなっていること。頚椎2番が左に偏位していること。胸椎2番が右に少し回転している。
いずれも程度が軽い。

「ナっくん。今まで元気で体の事など考えたことが無かったでしょう?そして、長命の家系でしょう?」
ナっくんの答えは「その通り」

こんなうらやましい人がたまにはいるもんだ。

でも、油断してウン十年。腰椎の前湾が無くなってしまったのが今回の症状を引き起こしたようだ。

ナっくんの症状は数回のカイロ施療でほとんど感じなくなってしまった。

整形外科医の見立ては何だったのだろう?
骨棘は簡単には消滅しないだろう?

そして、今日のナっくんの質問。
「骨棘というのは無くならないんでしょうか?」

さあ、返答が難しい。

「骨棘は、背骨に本来掛からないはずの部分に荷重が掛かった時、その部分を補強しようとしてカルシウム成分が沈着して出来るものです。
局部的な部分では体に良かれと思っての体の自己防衛の行動です。持ち主は迷惑だけどね。
だから、骨棘が出来てしまう条件を取り除けば骨棘は無くなるはずです。
理屈上はね。
歯列矯正というのがあるでしょう?
あれはバネの力で歯を矯正するのではなく、バネの力で歯根を取り巻く歯槽骨の一方を刺激して、圧迫を受ける側の骨を破骨細胞が壊し、反対側で造骨細胞を活躍させるのです。そのことによって歯を移動させるのです。
純粋には骨ではない骨棘(生き物ではないということ)がどんな反応をするのかは徳さんに知見は無いんですが、、、」

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