東北の旅 その10 仙台市 レンタカー始動

夜行バスは予定より早く仙台駅に到着した。
レンタカーの予約は12時だから、まずは朝食をカフェでいただく。
それでも時間は過ぎていかない。
11時から借りてやろうとトヨタレンタカーへと向かう。

受付のお兄さんに聞くと、まったく問題なく1時間早く手配してくれた。

私はレンタカーの料金についてまったく知識がない。
なんとか安く借りれないかと一応考えてみた。
宿の予約と同時に申し込むと割引になると「るるぶ」のネットに書いてあった。
そのようにした。
しかし美味い話には条件があって、約1ヶ月前の申し込みが必要。車のクラスは人気のある最小型（ヴィッツ他）ではなく、
その一つ上のクラスだ。
借りる人の少ない車だろう。
でも２０％割引は魅力的だ。
これでいくことにした。
ガソリン代が高くつく？
確かに割高にはなるけれど、結論からいうとヴィッツより5000円は安く済んだ。
細かい話ですみません。

もうひとつ、よくわからない仕組みに「免責補償制度」というのがある。
初めて知った。
レンタカーは車両保険に入っているのだが、5万円以下の軽微なキズなどには保険が適用されない。
5万円を払わなくするためにこの「免責補償制度」を利用することになる。
１日1050円の支払いとなる。私は５日間借りるから5250円となる。
ここで考えた。
「万が一の5万円」のために5250円を払うことに価値があるか。
これは保険ではないが、保険と考えればあまりに高い。
そうそう車に傷を付けるものではない。
払うのをやめた。
万が一、傷が付けば５万円払えば良いだけの話だ。
注意して運転すればいい。

というふうにして、５日間で26000円くらいにおさまった。

少し待っていると大きめな車が届いた。
なんと7人乗りのシエンタだ。（車名はキーホルダーに書いてあったから今は知っている）
車を届けてくれた女性は、「お客さん、何人ですか？」
私、「一人です」(^_^;)

誰か一緒に旅しないですか？
私には車載ナビの扱いがよくわからないし。
（5日目には理解できたが）

このシエンタは、回転半径はやたら大きく融通がきかなかったが、前後輪幅（シャーシー）が長く、
ロングクルージングする時にはずんぐりしたスタイルに似合わず快適だった。
どんな車にも得手があるというわけだ。
燃費は市道走りのみでリッター１７kmは走ったから不満はありませんでした。


しかしこのようなどうでもいいような些細ことは、運転を始めてほんの30分後には吹っ飛んでしまった。
被災地の厳しい現実を見ることとなった。