第9章まで読み進みました。140ページです。
この本の構成は、
序章 赤木雅子・相沢冬樹両氏が「トッちゃんの本を出すわけ」を書き
第1章から第5章まで、赤木雅子さんが
第1章 トッちゃんが遺した「手記」
第2章 トッちゃんと私
第3章 トッちゃんが壊れていく
第4章 上司の約束は何一つ守られなかった
第5章 信じていた同期の裏切り
第6章から第9章まで相澤冬樹さんが書き進めていきます。
第6章 一通のメールが事態を動かした
第7章 親しくなったり反発したり
第8章 運命を変えた弁護士に一言
第9章 提訴と手記発表 特ダネ掲載の舞台裏
2018年3月7日に赤木俊夫さんが命を絶った日から2020年3月18日 提訴と同時に週刊文春に特集が掲載された日までが細かく書かれています。
文春の記事を読みましたが、紙数に限りがあり詳細は知ることができませんでした。
この『私は真実が知りたい』は、提訴までの2年間を二人の著者がどのように過ごしてきたかを
思いや行動をメールのやり取りを中心に書き進めています。
夫を失った雅子さんと取材で関わることとなった相澤さん。
雅子さんには近親者以外には信頼できる人がいない状況です。
もちろん、相澤さんが善意だけで取材していると思うわけにはいきません。
頼りにしていた職場の上司や同僚からも裏切られており、
相談していた弁護士(近畿財務局に関わりがある)とは連絡を取りながらも不信感が芽生えていきました。
お二人のメールのやり取りは、真摯で本音がつづられており、読み進む私も驚くばかりです。
本を読んでいただくしかないような微妙な心の動きが感じられます。
そして、雅子さんは提訴に至る過程で相澤さんを信頼することに決め、相澤さんが推薦する弁護士とともに進むことを決めます。
雅子さんは、俊夫さんの無念を晴らしたい、真実を知りたい、その一心です。
二十数年前、俊夫さんは倉敷のイタリアンレストラン「サルサペペ」で初デートした時、瞬時に雅子さんとの結婚を決めました。
なぜ、そこまで雅子さんを信頼できたのか。
この本はそのことを解き明かしていきます(これは読者心理です)。
お読みいただきありまとうございました。
続きます。