岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ビッグイシュー津島販売所の日々。

2014-05-12 09:47:12 | ビッグイシューと岡山市販売店
岡山市の大学町といっていい津島にビッグイシュー販売所があります。
販売者は「山ちゃん」こと、山崎さん。
昨秋からこの場所で販売をしている。

繁華街と異なり、行きかうのは車や自転車。
人々がそぞろ歩く繁華街とは違い 販売するのには一苦労も二苦労もあります。

ビッグイシューは、1冊350円です。
この4月から価格改定になりました。
180円が販売者の収入になります。
「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」ことを目的に日本版は10年を経過しました。
その間に販売した部数は600万部を超えるそうです。
自立した方は1500名以上と聞きます。

この津島販売所のように店舗で販売することは稀で、ほとんどの方は人通りの多い繁華街や駅前で販売しています。
暑い最中も厳冬の日々も、一日中立ち続ける姿を見ていると本当に大変だなと思います。

その点、店舗での販売は身体的には楽に思えます。
しかし、繁華街ではない地域での販売は 売り上げが伸びず 「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」という
キャッチフレーズ通りには行きません。
売れなければ 他に働く手だても考えなくてはなりません。
販売員の山ちゃんは、他に二つのバイトを掛け持っています。
駐輪場とうどん屋に働きに行きます。

でも、これは体力的に相当きつい。
長く続ける自信はないと話されます。

ビッグイシューの売り上げが伸びれば 状況は改善されるわけです。
取り組みの一つに店舗改造計画があります。
地域の大学や高校の建築やデザイン科の学生さんの協力してもらい店舗を改装する計画です。
現在の店舗は全くの「居抜き」のままです。
この5月には計画案が決まりそうです。
期待しています。

ビッグイシューが地域に愛される本になることを願っています。
なんとか地域に根付いてもらいたい。


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