岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『岸田吟香、劉生、麗子展 -知られざる精神の系譜ー』を観ました。

2014-05-08 15:23:40 | 岡山
見出しに「岸田親子三代展、岡山凱旋」とあった。
えー、岡山にゆかりがあるのーと驚いた。
岡山ゆかりなら、知っているはずですがー

よく読んでみると、劉生の父吟香が岡山・美咲町出身だということです。
劉生、麗子親子はともに東京銀座で生まれ育っていますね。



しかし、吟香についても知らないことばかり。
勇んで岡山県立図書館に駆けつけました(先月から開催してましたが)。

三代展ということはもちろん三人分が展示されているのだけれど、それが大変な量で広範囲でビックリ。
吟香は1833年生まれ。坂本竜馬より年上だけど、明治の後半まで生きた。
その間にとてつもなく多くのことを成し遂げている。
劉生は、明治中から昭和初年まで生きた。
麗子は、大正初年から昭和30年代を生きた。

ゆえに3代記は幕末から昭和中期までの100年余と重なる。
この3代記を、頭に「すとん」と入る人は、相当、日本の近現代史に強いに違いない。
私は展示会場では理解できないので、AB版400ページの展示会本に2500円を支払った。
取りあえず、岸田吟香(1833-1905)の行動と時代背景をある程度理解しないと話にならないのです。

大画家の系譜というシンプルな展示会ではありません。


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