ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

眼科にて

2019-03-24 | ほとほと日記
昨日と今日は、今月唯一の連休でした。


昨日は母や姉とランチをし、二つ受診をし、夜は友人たちと恒例の飲み会をしました。

今日はミサに与り、スポーツクラブでバイクを漕ぎ、床屋に行きました。

とても充実した二日間でした。



昨日は朝早く、眼科に掛かりました。

目薬がほとんど無くなったためです。

朝一番に行ったつもりでしたが、待合所にはすでにおおぜいの人が来ていました。


私の隣の席に、小学校4、5年生くらいの賢げな女の子と、四十歳くらいでのイケメンのお父さんがいました。

女の子が検査に呼ばれ、しばらくしてからお父さんの隣に戻ると、お父さんは女の子にしきりに話し掛けます。

女の子は図解入りの理系の本を持っていて、お父さんはそれを解説するように、原子や分子の性質についてなどをレクチャーして行きます。

とてもていねいで分かりやすく、しかも渋い低音ボイスです。

身なりもお洒落だし、きっとこの若いお父さんは大学教員か何かで、女の子も勉強が良く出来るのだろうなあ…と想像しました。

私は身の丈に合わない地域に仮住まいしているので、ときにこういういかにも「出来の良い人たち」に遭遇することがあります。


女の子と前後して、私も検査と診察が終わりました。

すると女の子が、今度は視能訓練士と思われる女性スタッフと戻って来ました。

お父さんは例の渋い低音ボイスで「とてもお洒落だよ」と言いました。

見ると、女の子はメガネを掛けていました。

レンズ交換の出来る眼科特有の金属製丸縁メガネですから、さすがに「お洒落」とは言いがたいのですが…。

どうやら、女の子はメガネを作るための検査に来ていて、お父さんはその付き添いで来たようでした。

お父さんがしきりに原子分子のレクチャーをしたり「お洒落だよ」と言ったのは、きっと娘の不安と緊張を察してなのに違いありません。


私は若くて優秀そうなイケメンお父さんを縁遠く思っていましたが、その親心は佳きものだ…と感じました。