ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

休日の思案

2017-09-05 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


このところ、私にとっては拘束時間、内容ともハードな勤務が続いているので、良い骨休めになりました。

どの業界の人の話を聞いても、この数年で急速にお客様対応が大変になって来ているのだな…と思います。

有料老人ホームはサービス業と福祉事業の両面の性格があると思いますが、ご家族からはサービス業としての対応を強く求められるようになって来ています。

何らかの事情があり自宅からホームに入居されるのですから、身体か認知、あるいはその両方が弱って来ている方がほとんどです。

それは加齢に伴う自然現象と考えますが、「出来るだけ元に戻して欲しい」と言われる方がけっこういます。

サービス業である限り「無理です」とは言えずに引き受けるわけですが、経験的に入居後の姿が予測出来るので、そうとう苦しい思いになります。


今や、本来サービス業とは言えず、以前は「偉い」存在だった学校の先生やお医者さんもサービス業的な対応を求められる時代です。

不具合が発生したときの説明責任、情報開示が誰に対しても求められる時代になったのは良いことだと思いますが、そうであれば「お客様は神様」ではなく、「お客様相手でも出来ないことは出来ないと言える」社会の土壌を作っていく必要があります。

そうでないと、皆、いつもカリカリして、ちょっとしたミスも許さない、首を絞めあうような世の中になってしまう気がします。

それっていったい誰得なんだろう?…というような。


布団に横になりながら、そんなことを考えました。