ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

父の車いす試乗

2015-05-07 | 家族


今日は仕事はお休みでした。

来週の土曜日に、私は父と東京ドームでプロ野球観戦をする予定です。
そのときに使う車いすを借りに、実家近くにある市役所の支所に行きました。
そこに社会福祉協議会があって、車いすを無料でレンタルしてくれるのです。


社協のレンタル品というから古い品が置かれているのかな…と内心思っていたのですが、皆キレイで新しい物ばかりでした。
写真の車いすは、座面にエアが入っている物で、買ったらけっこうな額だろうと思いました。
初めこれを借りて、二十分くらい転がして家まで持ってきました。
そして父に座ってもらって試乗会…と思ったら、どうもバランスがおかしい。
見ると、左のキャスターを留めているネジが外れて、前輪が取れ掛かっています。
更によく見ると、ネジを留めるナットが付いていない。
社協に連絡すると、平謝りで「新しいのと取り替えますから、いらっしゃって下さい」と言われました。

二台目は本当におろし立ての新品でした。
父に乗ってもらって、駅まで行ってみることにしました。

実家周辺もかなりの人口が密集した住宅地ですが、私が住むS区に比べると交通量が少ないし道路が広くて見通しが効きます。
以前から実家に帰るたびに「ゆったりしているなア」と感じていましたが、車いすで外を行くと、本当にそれを感じました。

ときどき父に「尻が痛くないか?」「気持ち悪くならないか?」と聞きましたが、「大丈夫だ」などと答えます。
父は本格的に車いすに乗るのは初めてのはずですが、ほとんど抵抗もないようです。
もともと父は私に比べて新し物好きなので、けっこう面白がっているようでした。


その後、一人で地下鉄とJRを乗り換えて、東京ドームの近くまで下見に行ってみました。
車いすで父と行く…という視点で見ると、いかにまだまだバリアフリーが進んでいないかが判りました。
でも、何とかなる…とも思いました。
超高齢社会になるのですから、公共交通機関が車いすに対応していくのは当然のことです。
それに、きちんとこちらの要求を伝えれば、世のほとんどの人々は親切にしてくれる…と思っているのです。

あとは、当日の天気が良ければなア…と願っています。