ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ある看取り

2014-08-07 | ほとほと日記
今日と明日は仕事です。


数日前、『ハートネットTV』という番組で、97歳の男性が91歳の妻を自宅で看とる姿を放映していました。

山合の村に二人は住んでいて、ご主人は70年近く連れ添った妻のために食事を作ったり排泄介助をしています。

40代前半のお医者さんを中心とした地域の訪問看護チームが、しばしば体調のチェックに来ます。

お医者さんの問いに、奥さんははっきりと「病院には入らず、最期までうちにいたい」と意思表示をします。

最期が近いと知った孫やひ孫が訪問すると、奥さんは手を握って喜び、お孫さんは涙を流しました。

そしてある晩、トイレに立ったご主人は、奥さんが呼吸をしていないことに気づきました。


家に介護を苦痛としない家族がいて、家屋構造にも障害が少なく、医師を中心に定期的に訪問してくれるチームがある状況なら、自宅で看とることはより良い選択である…ということを伝えてくれる番組でした。

こうした番組にありがちな、スタジオのタレントが大げさに感情表現をする…と言った演出が一切ないのも、「在宅で看とる」ことの質感を良く伝えていました。



神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に仕事を終えますように。
お祈り致します。