今日は仕事は休みでした。
いつもの休みと同じく、スポーツクラブで走ってから買い物をし、その後は部屋でまったりと過ごしました。
朝から晴れて都心は猛暑日になったようですが、ずっと天候不順の日が続いてましたので洗濯物が外で干せて、良い休日になりました。
夜はBS 放送で『男はつらいよ』を観ました。
私は寅さん映画がけっこう好きで15本くらいは観ていると思います。
今夜も呑気な気分で過ごしたい…と思って見始めたのですが、大正解でした。
48作ある寅さん映画のうち、1987年に作られた『男はつらいよ・知床旅情』で、マドンナ役は竹下景子、三船敏郎や淡路恵子と言う往年の名優も出演しています。
この作品では、寅さんがマドンナに恋愛感情を表す直接的な場面はなく、マドンナの父親と彼の世話を焼く飲み屋の女性を結びつける姿が描かれています。
寅さん映画と言えば、渥美清演じるフーテンの寅こと車寅次郎氏がマドンナに片惚れして振られる…というのがパターンのようですが、前期はともかく、1980年代以降の中~後期は意外にそうでもないのです。
この作品では寅さんとマドンナは親子ほどの年の差があり、恋愛感情を描くのは不自然ということもあります。
でもそれ以前に、車寅次郎氏は本気で女性を好きになる気がないのでは…と思われる節があります。
彼は自分が定住して所帯を持つことに耐えられない性格だと内心で自覚していて、女性から本気の好意を向けられると、必ず逃げ腰になってしまいます。
『男はつらいよ』シリーズは松竹のドル箱として盆と正月の年二作作られてましたので、車寅次郎を出来るだけ難しい人間関係から避けて次から次と旅に出る人物に設定する必要もあったのでしょうが、そのおかげでリアルに現代日本を描写した人情喜劇でありながら、一種のファンタジー映画にもなりました。
寅さんはテキヤというよりも、ふわふわと日本全国に出掛けては美人とひとかたならぬ関わりを持つ、まことに不思議な存在なのです。
もちろんただの根なし草ではなく、ふるさとの葛飾柴又には可愛い妹や世話好きの叔父さん夫婦など、愛する家族もいます。
そのバランスが絶妙なのだと思います。
そして、車寅次郎氏が(恐らく)生涯独身でありながらこのように広く日本人に愛されるキャラクターであることは、今や私にとってかなり嬉しいことです。
いつもの休みと同じく、スポーツクラブで走ってから買い物をし、その後は部屋でまったりと過ごしました。
朝から晴れて都心は猛暑日になったようですが、ずっと天候不順の日が続いてましたので洗濯物が外で干せて、良い休日になりました。
夜はBS 放送で『男はつらいよ』を観ました。
私は寅さん映画がけっこう好きで15本くらいは観ていると思います。
今夜も呑気な気分で過ごしたい…と思って見始めたのですが、大正解でした。
48作ある寅さん映画のうち、1987年に作られた『男はつらいよ・知床旅情』で、マドンナ役は竹下景子、三船敏郎や淡路恵子と言う往年の名優も出演しています。
この作品では、寅さんがマドンナに恋愛感情を表す直接的な場面はなく、マドンナの父親と彼の世話を焼く飲み屋の女性を結びつける姿が描かれています。
寅さん映画と言えば、渥美清演じるフーテンの寅こと車寅次郎氏がマドンナに片惚れして振られる…というのがパターンのようですが、前期はともかく、1980年代以降の中~後期は意外にそうでもないのです。
この作品では寅さんとマドンナは親子ほどの年の差があり、恋愛感情を描くのは不自然ということもあります。
でもそれ以前に、車寅次郎氏は本気で女性を好きになる気がないのでは…と思われる節があります。
彼は自分が定住して所帯を持つことに耐えられない性格だと内心で自覚していて、女性から本気の好意を向けられると、必ず逃げ腰になってしまいます。
『男はつらいよ』シリーズは松竹のドル箱として盆と正月の年二作作られてましたので、車寅次郎を出来るだけ難しい人間関係から避けて次から次と旅に出る人物に設定する必要もあったのでしょうが、そのおかげでリアルに現代日本を描写した人情喜劇でありながら、一種のファンタジー映画にもなりました。
寅さんはテキヤというよりも、ふわふわと日本全国に出掛けては美人とひとかたならぬ関わりを持つ、まことに不思議な存在なのです。
もちろんただの根なし草ではなく、ふるさとの葛飾柴又には可愛い妹や世話好きの叔父さん夫婦など、愛する家族もいます。
そのバランスが絶妙なのだと思います。
そして、車寅次郎氏が(恐らく)生涯独身でありながらこのように広く日本人に愛されるキャラクターであることは、今や私にとってかなり嬉しいことです。