ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

父のその後

2014-07-09 | 家族
今日は仕事はお休みでした。

母と姉が私の家に来て、おととい入院した父の話を聞きました。

既に食事をしており、昨日見舞いに行った姉にスポーツ新聞を買って来るよう頼んだとか。

新聞を本当に読める状態なのかはあてになりませんが、入院の翌日から経口食が始まっているとすれば、病状はかなり軽いと言っていいでしょう。

一般に高齢者は意識障害を起こすと嚥下障害も併発しやすいので、口から食事をさせるのは慎重になるからです。

母に聞くと入院する前夜にマンションの寄り合いに長時間出席してふらふらだったとか。

今の時期は高齢者は脱水を起こしやすいので、軽い脱水が意識障害の引き金になったのかも知れません。

いずれにせよ、病状そのものは軽そうでホッとしました。

やはり、退院後の家での生活が課題になりそうです。

私は8年間老人ホームで介護保険に関わる仕事をして来ましたので、在宅介護についてはそれほど詳しくはありません。

でも、介護保険の仕組みやどうサービスを使うかについては分かります。

姉や母と話すと、ふつうの人にとっては介護保険は面倒なサービスなんだなあ…と改めて思います。

医療保険は保険証をもって病院に行けば治療費の一部を援助してもらえる…という関係性が明瞭です。

でも介護保険は保険証を持っているだけでは何にもなりません。

要介護申請をして認定調査を受けて、その結果に基づいてケアマネジャーのいる事業所に行って相談し、契約をしてようやくサービスが始まります。

これは使いにくいよなあ…と、当事者になりかけの今、ようやく実感しました。

更に、介護保険サービスを受けることに漠然とした抵抗感のある父と母の気持ちも障壁になるかも知れません。

まあでも、息子としては過去の人生でなかった出番でもあり、少しくらいおせっかいと思われても口と顔を出して行こうと思っています。