旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

「続々々 MY FAIR LADY」「涼と夢子の倦怠期」

2011-01-27 15:00:24 | 同人
「続々々 MY FAIR LADY」

サークル「Laugh Sketch
の波多緒理樹さんの律子本。
というか、律子ED後、律子がPで、Pが社長となった後の話。
大好き描き手さんの波多緒さんので、タイトルから分かるとおり、
上記の設定で割と長いこと続いているシリーズ。
このあたり、
自分の過去の感想があったりで、まぁ、ずっとファンなのです。

今回の話としては、律子とPの事務所に久しぶりに千早から手紙が。
送られてきたチケットで盛り上がる事務所内と、昔を懐かしみながらもという感じの律子。
で、一方それがいまいち面白くない椎名さんが、って感じ。

以前から言っていますが、波多緒さんの描くアイマス世界のキャラの距離感が素晴らしい。
今回の律子とPにエアメールを送ってくる千早との距離感。
特に、律子が現在プロデュースしている椎名さんに紹介する時の律子の態度というか言葉が。
「仲が良かったではなく、もっと……」ていうのが、もうね、素敵すぎる。
後はチケットを送っている相手がPではなく、律子宛というのも、
波多緒さんの世界観らしいというか、当然なのだけれど。

で、過去の仲間達の事を思い出したり少しメランコリックになっていると、
それを知らない椎名さんが、となる。

この辺りの話の流れもまた上手くて、ラスト付近の律子とPの会話が良い味を出している。
全体的に小さく纏まっていて、素敵。
今回はPと律子という組み合わせはむしろ少なめで、Pと律子のいる「事務所」が、
お話のメインになっていて、なるほどそういうつくりか、と納得したり。

最後に波多緒さんが語っていますが、皆特別だけど、特別じゃないっていうのは、
多分、アーケードやったら分かるんじゃないかなぁ、とも思いました。
自分の育てて、共に戦うアイドルは紛れも無い自分の特別なアイドルなんですが、
彼らでさえ、有象無象と同じくリミットを迎え、引退していく。
それこそ、やりこめばやりこむほど何度も何度も。
しかも、自分が勝つためにオデでは相手を蹴散らしていかなくてはいけないのに、
対人戦になれば、台の向こう側に必ず、自分と同じように特別を抱えた相手がいるわけで。
なんか、そんな感じというか。
それこそ佐々木さんがMBできもいから止めた方が良いと注意してましたが、
「ウチのアイドルは」という話になる。

そんなわけで、相変わらずアイマスを基にした話でありながら、
波多緒さんらしいって言ったら失礼かもしれませんが、そんな話で。
割合重くもならず、楽しめた良い本でした。



「涼と夢子の倦怠期」

マッチさんの涼夢本。
ピクシブしか見つからないのでどうしたもんか。
ていうか、この場合、サークルってどうなってるんだろうか?

ともあれ、涼夢本。
二人がDS本編後付き合い出して3年ほど。
お互いになんとなく倦怠期を迎えた辺りで、急に涼が別れを告げて、という話。
タイトルのとおり倦怠期を迎えたカップルそのまんまなんですが、
夢子の学校生活というか、普段の生活を描きながらの丁寧な描写というか。
友人をオリキャラとしてきながらも、その辺もしっかりかかれて違和感が無く。
うだうだと悩む夢子の心情が上手い事でていて、いじらしいというか、まだるっこしいというか。
本当に良い感じに倦怠期でいい。

オチとしては、まぁ、予想通りといえばそうなんですが、
しっかり武田さんもからんで、おいしいところを持っていって、と。

それにしても、付き合いだして3年経って未だに夢子が高校生?ってどうなんだ。
そんな若かったのかお前らと、小一時間。
つか、夢子の現在の身分がいまいち分からんのですが、アイドルは引退済み?

後は、どうでもいいですが、夢子の友人のモブ2人が妙にかわいい。特に背の高い方。

問題としては、特に涼が何もしていないっていうか。むしろややこしくしただけというか。
まぁ、視点が終始夢子からのものなので、分かり様が無いのですが。
そして、根本的にただの倦怠期を迎えたカップルの痴話喧嘩であるということ。
だからこそいいんですけれど。

そんなこんな、お話としては静かめな感じでしたが、
落ち着いてしっかりした夢子まわりの描写素敵で面白かったです。と。
マッチさんのほかの話も出来る事なら読んでみたいな、と。そんな。

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