バイデン前米大統領("Col. Pannell attends VP Biden's visit to Port of Houston" by USACE HQ is marked with Public Domain Mark 1.0.)。

 

《ニュース》

バイデン前米大統領の身体的な衰えが政権終盤で非常に深刻になっていたことが、米著名記者が20日に発売する新著の中で暴露されています。リベラルメディアを含めた米メディアが報じています。

 

《詳細》

暴露本のタイトルは『Original Sin: President Biden's Decline, Its Cover-Up, and His Disastrous Choice to Run Again(原罪:バイデン大統領の衰退、その隠蔽、そして再出馬という悲惨な選択)』。著者は、リベラルメディアであるCNNアンカーのジェイク・タッパー氏と、同じくリベラルネットメディアであるアクシオス記者のアレックス・トンプソン氏です。内容は、主に民主党関係者への200件を超えるインタビューに基づいており、ほとんどのインタビューが昨年秋の大統領選後に行われました。

 

新著は、バイデン氏が昨年6月に開催された大統領選の資金集め集会に参加した際、集会の主催者で長年の友人である、人気俳優のジョージ・クルーニー氏と対面したものの、バイデン氏はクルーニー氏を認識できなかったことを明かしています。クルーニー氏はバイデン氏とのやり取りに「心の底から動揺した」と記されています。実際、クルーニー氏は1カ月も経たないうちに、バイデン氏に選挙戦からの撤退を求める論説を米ニューヨーク・タイムズ紙に寄せました。

 

新著では、バイデン氏が大統領選で再選した場合は車椅子を使用することを側近らが検討していたことも明かされています。そして、「大統領職の最後の日まで、バイデン氏とその側近らは、バイデン氏の活力や認知能力、コミュニケーション能力が著しく衰えていたという事実を認めようとしなかった。さらに悪いことに、彼らはさまざまな手段を使って、それを隠そうとした」と指摘されています。

 

続いて16日、アクシオスは、機密文書の取り扱いをめぐり、バイデン氏が2023年10月に特別検察官の聴取を受けた際の音声を独自に入手したと報道。バイデン氏は長男のボー氏が亡くなった年や自身の在任期間などの多くの日付を思い出せず、支離滅裂で脈略のない話をし始めたり、たどたどしく話したりする様子が記録されていました。アクシオスは報道記事に「検察の音声でバイデン氏の記憶力の衰えが明らかに」というタイトルをつけています。

 

これを受けて米下院議会監視委員会のジェームズ・コマー委員長は16日、委員会がバイデン氏の認知機能低下とオートペン(自動署名機)使用の「隠蔽工作」に関する調査を継続すると発表しました(※バイデン氏は大統領退任直前、恩赦を発令する際にオートペンを使用しており、恩赦を承認する知的能力が欠如していた(あるいはバイデン氏は署名していなかった)のではないかという懸念が指摘されている)。

 

コマー氏は声明の中で「米国民はバイデン政権下で実際に実権を握っていたのは誰なのかを知る権利があります。なぜならジョー・バイデンではなかったからです。彼の知能低下は注意深く見守る誰の目にも明らかでした。しかしバイデン政権、議会の民主党議員、旧来のメディアは正直であるどころか嘘をつき、それを隠蔽しました。彼らは米国民を平然と騙し、指導者として不適格な人物を支え続けました。これは私たちの世紀における最大のスキャンダルの一つであり、米国民は説明を求めています」と述べています。

 

一連の暴露を打ち消すかのように、バイデン氏の事務所は18日、同氏が骨への転移を伴う前立腺がんと診断されたと発表しました。最も進行した部類に当てはまる段階です。トランプ米大統領は19日、「とても悲しいことだ」と述べる一方で、「なぜもっと早く公表されなかったのかに驚いている。このような状態になるには長い時間がかかる」と語りました(つまり、在任中にすでにがんを患っていたにもかかわらず、隠蔽していた可能性を示唆)。

 

J.D.ヴァンス副大統領やトランプ・ジュニア氏も、バイデン氏は在任期間中、十分に健康な状態とは言えず、バイデン政権が大統領の健康状態を組織的に隠蔽していた可能性があると指摘。トランプ・ジュニア氏はSNSに「(バイデン政権下で)誰が国家を運営したのか? これに対する責任を問わなければならない」などと述べています。

 

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