《ニュース》

神奈川県箱根町の「箱根温泉供給」社はこのほど、大涌谷の源泉に新型コロナウィルスを90%以上不活化する(感染力をなくす)効果があるという調査結果を発表しました。

 

《詳細》

調査を行ったのは、群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」。同社は昨年、群馬県草津温泉の湯畑源泉も調査し、これにコロナを90%以上不活化する効果があるという結果を発表しています。

 

今回調査が行われた大涌谷源泉は、箱根仙石原や強羅エリアの一部に供給されているもの。成分が少し異なる源泉3カ所の温泉水と水道水に、それぞれコロナの溶液を入れて1分間比較しました。

 

その結果、温泉水はいずれも90%以上のウィルスを不活化。水道水の19%に比べて高い不活化効果があることが明らかになりました。

 

一般に酸性溶液はコロナなどのウィルスを不活化する効果があります。しかし草津湯畑・箱根大涌谷の両源泉については、酸性度が同じ硫酸水溶液よりも不活化度が高く、その理由は分かっていません。