《ニュース》

米民主党陣営からバイデン大統領への不満が噴出する中、CNNが6日、民主党関係者および同党議員による現政権への酷評について独自記事を公表しました。議会およびホワイトハウスで勤務する20人以上の民主党関係者に取材しています。

 

《詳細》

同記事によると、政権の問題について取材した関係者の多くが、基本的なマネジメントに行き着くと語ったとのことです。

 

例えば、バイデン政権から役職の任命を受ける可能性の高い人物が、数カ月も音沙汰のないまま待たされ続け、任命のための事前審査がいつ終わるのかも分からない様子などを取り上げ、バイデン政権内で実務レベルの仕事すら滞っている現状を示しました。

 

加えて同記事は、バイデン氏の決断力のなさも指摘しています。

 

大統領に対してベテランの政権アドバイザーらが、迅速に対応するよりも長期的な視点を持った方がよいと促していることもあり、「バイデン氏の悪名高い決断力の欠如(infamous inability to settle on decisions)に抵抗しようとしている人はほんの僅かで、それに成功している人はさらに僅かしかいない」といいます。

 

ある匿名の民主党議員にいたってはバイデン政権に対し、「指導者を欠き、目標がなく、望みもない」とまで酷評したとのことです。広報チーム幹部をはじめ、政権スタッフの辞職も相次いでおり、バイデン政権の求心力は低下の一途を辿っています。

 

同記事は広く注目を集め、複数のメディアで引用されています。独自報道したCNNも翌朝のニュースで、執筆者であるエドワード・アイザック・ドヴァー氏を呼んだ上で、民主党内から湧き上がる不満に改めて焦点を当てました。

 

一連のCNN報道に加え、米大手調査会社・ギャラップ社が5日発表した世論調査によると、「大統領への信頼」は昨年の38%から23%にまで下がっているとのことです。単純に計算すると、現大統領を信頼している人は米国民の4人に1人もいないことになります。

 

支持率が過去最低レベルで低迷を続ける中、国民からも、議員や政権スタッフを含む民主党関係者からも批判の声が強まっています。