光の「カナタニ」行くぞ
中国は一人っ子政策を30年以上続けた結果、人口増加の抑制にはなりましたが、以下の問題点と日本と同じ少子高齢化が進むという事態になっている。
夫婦のどちらかが一人っ子であれば2人の子どもを出産してよいという政策を開始し、長期的に均衡のとれた人口構成にするとしていて、実施の時期は示されていないものの、30年以上行われている一人っ子政策の緩和が明確に打ち出されました。
中国政府は「一人っ子政策を実施していなければ、現在の人口は17億人以上に達していたおそれがある」として、人口抑制の成果を強調していますが、農村を中心に男の子を重視する根強い風習から人為的な産み分けも横行しているとされ、男女の比率の不均衡が目立っています。
人口の高齢化も急速に進み、去年は15歳から59歳までの労働年齢の人口比率が建国以来初めて前の年を下回り、経済成長への影響を指摘する声も出始めていました。
中国では最近、都市部を中心に高額の教育費の負担を嫌って2人目の子どもを望まない夫婦が増えているとされ、習近平政権は、一人っ子政策を緩和しても人口が急増するおそれは少なく、ひずみを是正する効果のほうが大きいと判断したものとみられます。
政策によって引き起こされた問題
一人っ子政策により、中国はある程度の人口抑制に成功した。しかし、その一方で本政策はいくつかの問題を抱えている。
子供は戸籍上では夫婦一組に対し一人しか持たないとしても、密かに産んだ子供が戸籍外で生まれ、成長していった。こうして生まれた子供達は「黒孩子」(ヘイハイズ)と呼ばれ、国民として認められないため、学校教育や医療などの行政サービスを受けることができないといった状況にある。
1970年代から80年代ごろ、一人っ子政策が徹底されていた地域では2人目を生むことは大罪とされ、生んだ家族は隠れるように生きていた。2人目以降には戸籍も学校に行く権利もなく、差別され、この規制は子どもたちの心に暗い影を落とした。そうして生まれた一人っ子たちは兄弟姉妹の関係を知らず、大人になっても中国の伝統的な大家族は作りえない。これは中国の家族の形を崩壊させるもので、非常に恐ろしいことだ。
一人っ子政策の使命はもう終わったのではないか。いっそのこと、すべて開放し、それぞれの経済力に合わせて生む子どもの数を選ぶようにすればいい。子どもが多く生まれたからといって罰金をとるというのも、国としてイメージが悪い。
一人っ子政策で自分の首を絞める中国
2013.11.21(Liverty Web)
このほどの第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で、中国共産党は経済における市場の役割を高めるなどの改革を盛り込んだコミュニケを承認したが、玉虫色の内容で、実効性には疑問が持たれている。
その改革の内容の一つが、一人っ子政策の緩和だ。
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