霊的進化論─(3) 【HSU・木村貴好氏の連載「生命の探究に向けて」】
2020.10.25(liverty web)<picture></picture>
HSU未来産業学部 アソシエイト・プロフェッサー
木村 貴好
(きむら・たかよし)1971年、埼玉県生まれ。筑波大学第二学群生物学類卒。同大学院修士課程(環境科学)修了、同農学研究科博士課程単位取得後退学。博士(農学)。応用昆虫学分野の研究を行う。農業生産法人、茨城県農業総合センター生物工学研究所を経て、2008年、幸福の科学に奉職。現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの未来産業学部アソシエイト・プロフェッサー。「自然と環境」「基礎生物B」などの授業を担当。著書に『スピリチュアル自然学概論』。
以前の連載( https://the-liberty.com/article/17315/ )で、「有神論的進化論」という内容について触れました。
ダーウィン以前の進化論では、ラマルクの進化論をそのように解釈することも可能です。物質を超えた概念である「自然」の法則によって進化を説明しているのですが、その上位概念に「至高の創造者」を置いています。
ダーウィンと同時代の人であり、彼に先駆けてイギリスで進化論を扱った『創造の自然史の痕跡』の著者チェンバースも、心霊主義者でした。著書には、特に心霊主義をうかがわせる内容はありませんが、彼の中ではキリスト教信仰と進化論が共生できたようです。
そして、同時期に自然選択を提唱したウォーレスが、当時の心霊術に影響を受けて、晩年には超越的な知性による進化の可能性も説いています。著書『生物の世界』では、進化論と心霊主義を統合しようと試みています。
ウォーレスはダーウィン以上に自然淘汰の効果を信頼していましたが、それでは説明できない現象の存在を認め、進化を指導する霊存在についても主張しています。
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