トランポノミクス 第2幕がスタート ─ 時代が要請する「繁栄の経済学」
2025.06.29(liverty web)
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2025年8月号記事
待望の新刊
トランポノミクス 第2幕がスタート
時代が要請する「繁栄の経済学」
「小さな政府」を標榜する経済学こそ、自由と民主、そして繁栄を実現する。
前著と併せて、日本が「失われた30年」を取り戻す決定打が語られる。
7月17日 書店にて発売!

目次
第1章・インフレはこうすれば収まる
第2章・健全貨幣こそが繁栄をもたらす
第3章・なぜ自由貿易が重要なのか?
第4章・金持ち増税はなぜ危険か?
第5章・「青い州からの大脱出」が物語る現代アメリカの地殻変動
第6章 ・日本経済復活に向けての提言日本のルネサンスはこうすれば実現する!
本誌で2022年10月号から17回にわたって掲載されたラッファー博士のインタビューが上梓された。誌面の関係で盛り込めなかった内容を大幅に加筆したものとなる。
博士は、減税による経済成長が税収増をもたらすとする「ラッファー・カーブ」の提唱者。博士が経済顧問を務めるトランプ氏は博士の経済学の良き理解者で、博士の功績に、政権一期目で文民の最高位の勲章である自由勲章を授与した。
大川隆法・幸福の科学総裁は、博士が同じくブレーンを務めたレーガン政権時代に、減税で税収は増えた事実を指摘し、「日本ではまだなされたことがないだけなので、それにトライしたいと思います」とその政策を高く評価する(*1)。
博士のサプライサイド(供給側)経済学は、フラット・タックス(一律課税)、政府支出の削減、規制緩和、自由貿易、健全な貨幣の5つの柱から構成される。博士はアメリカでのテレビ・ラジオ出演のみならず、イギリス、ブラジル、アルゼンチンの経済政策のテコ入れにも参加。また大の親日家で、政府の肥大化の犠牲になる日本人の未来を憂える。
(*1)『幸福実現党とは何か』(大川隆法著、幸福実現党)
歴史の正しい側にある「小さな政府」
一方、トランプ政権一期目の2017年12月、博士が立役者となって「減税・雇用法」が成立。法人税率の大幅な引き下げを含む歴史的な大型減税が実施されると、黒人の失業率は過去最低、平均的な家計所得は6000ドル(約86万円)も増えた。
「私たちは歴史の正しい側にいます。我々はもう負けることはないのです」。本書で博士はこう述べ、サプライサイド経済学の勝利と「小さな政府」到来を予言する。最大の要因はもちろん第二次トランプ政権の発足だ。再選したトランプ氏は、国力の源泉の一つを「経済力」だと考え、沈没しかかったタンカーと化したアメリカを浮上させようとしている。同氏が霊言で述べている通り、同国が「世界に責任を持つ」大国となるためだ(*2)。これが同氏のアメリカ・ファーストの真意である。
そのためにトランプ氏が重視するのは、富の「創造」で、「再分配」ではない。資本があっても、付加価値をつけようとする努力なくして富の創造はない。努力して富を創造した富者へ懲罰的に課される累進的な税制ではなく、すべての国民に公平でフラット化された税制が求められる。同氏の守護霊が述べるように、「神が願うような方向で努力する人たちに、成功の福音を与えねばならない」のだ(*2)。
(*2)『トランプは死せず』(大川隆法著、幸福の科学出版)
倒錯した価値観を元に戻せるか
「勤勉に働く人に課税して、働いていない人にお金を配ったらどうなると思いますか」。こう述べる博士は再分配主義のケインズ経済学の闇と闘ってきた。
再分配は、モノやサービスの生産者側である民間の働く意欲(インセンティブ)を高めることを阻害し、経済を衰退させる。再分配で国が衰退すれば、貧者は働く機会さえ失う。インセンティブを高め、人々が最大の生産性で働けるよう導く博士のサプライサイド経済学は「自助努力型」で、その考え方の背景には仏教の「縁起の理法」がある(*3)。
経済学から「努力」という概念が失われて久しい。そこに自らが額に汗し、努力して稼いだお金と、政府からの給付金との区別はない。政府が国民を抑圧できるほど肥大し、給付金で国民を飼いならすことは、人間としての努力を虚しくし、魂修行の意味を失わせる。だが「大きな政府」を提唱する再分配主義者にそうしたことはお構いなしだ。この倒錯した世界観がいかに価値の転倒した世界をつくっていることか。
「本来、個人の力は政府の力よりも遥かに大きいのです」と説く博士は、「小さな政府」の理想の究極に「神に近づいていく個人の自由が公平に与えられるべきである」という世界観を持つ。サプライサイド経済学とは、自由と機会の平等を尊重する民主的で繁栄主義的な経済学なのである。
トランプ氏の博士への信頼は絶大だ。この思想に基づいて、トランプ氏はゴールデン・エイジ(黄金時代)を築く道中にある。そしてアメリカのみならず、日本も繁栄への道に導き、自由で民主的な日米が世界をリードする時代をつくる。それが博士の心からの願いなのである。L
(*3)『危機に立つ日本』(大川隆法著、幸福の科学出版)
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