2023年6月号記事

 

つぶれない経営

 

コロナ時代の経営心得

 

 

不況を乗り越えるため、次の「一手」に悩むあらゆるリーダーに贈る。
大川隆法・幸福の科学総裁による書き下ろし箴言集『コロナ時代の経営心得』から、どのような環境にあっても、生き抜く智慧を探究した。

 

 


 

contents

<picture><source srcset="https://media.the-liberty.com/images/20230424/a1c616e6-ace6-4810-b800-.width-640.format-webp-lossless.webp" type="image/webp" /><source srcset="https://media.the-liberty.com/images/20230424/a1c616e6-ace6-4810-b800-b0c9cebbdd21.width-640.jpg" type="image/png" /></picture>

つぶれない経営 コロナ時代の経営心得 - Part 1

 


 

 

「世間では、コロナが明けたような雰囲気も漂っています。しかし経営者にとって、『コロナ不況』はまだ終わっていません」

数多くの中小企業の資金繰りを支援してきた、経営コンサルタントの鈴木徹さんは、編集部の取材にこう語る。

「ほとんどの中小企業で、売上はコロナ前の水準に戻っていません。それどころか、まさか3年以上も続くとは、誰も思っていなかったコロナのダメージが累積し、『今年は倒産と廃業が増える』という見方がもっぱらです。

『何とか生き残れる』という企業も、『コロナが収束し、今年は売上が回復する』ことを前提に、資金計画を立てているところが多いのですが……」

「もう終わってほしい」と誰もが願うコロナ時代。だがさまざまな情勢を考えると、経営者やビジネスリーダーは、もう一段の危機を想定して手を打つ必要がありそうだ。

 

 

「コロナ時代」は終わっていない

まず「コロナはもう収束した」かのような空気は、よく考えれば根拠がないことに注意が要る。

確かに年末年始の「第8波」が落ち着いた安堵感は広がった。そこに、「マスク緩和」「入国規制緩和」「5類への移行」など、"対策する側"のスタンス緩和が重なった。しかし毎日の新規感染者数は、これまでのほとんどの「波と波の間」よりも多い。また「違和感があればすぐ検査」という風潮も薄れる中、「隠れコロナ」も多いと見られる。

つまり感染は収束しておらず、「第9波」以降が来ない保証はどこにもない。

それどころか4月19日、脇田隆字・国立感染症研究所所長を座長とする専門家組織の有志は、「今後想定される『第9波』は『第8波』よりも大きな規模になる可能性がある」とする見解まで示している。

大川総裁は年初の法話で、「コロナはあと2年」は続くと語っている。

今年は、明るいニュースをいっぱい流すだろうと思うんですが(中略)簡単に騙されないようにしてください。まだまだ来ますので、終わっていない。終わっていないから、厳しい目でもって経営とか、仕事とかはしてください」(*1)

社会が、コロナ収束という希望的観測をベースに回り始めるほど、「第9波」以降が来た時の、心理的・経済的反動は大きい。

(*1)2023年1月8日法話「『地獄の法』講義」

 

 

Book

 

コロナ時代の経営心得

 

『コロナ時代の経営心得』

大川隆法著 幸福の科学出版

幸福の科学出版にて購入

Amazonにて購入

 

次ページからのポイント

「コロナ倒産」はいよいよこれから

恐慌を生き抜いた松下幸之助の"悩み方"/江口 克彦氏インタビュー

不況を危機から勝機に変えた会社/株式会社ワイズ・クルー

"デジタル化"が会社を潰す!?