来月5日の米大統領選まで1カ月に迫った10月5日、トランプ前大統領は、7月13日の銃撃事件現場となったペンシルバニア州バトラー郡の会場に再び姿を現し、ラリー(大集会)を開催した。

 

演説の12時間前から長い行列ができ、記録的な大観衆が集まる中(地元当局の発表では5万人)、警備が強化されて防弾ガラスが取り付けられた演台で、トランプ氏は、「メッセージを届けるためにバトラーに戻ってきた。暗殺者も我々の運動を止めることはできなかった。再びアメリカを偉大にする」と力説した。演説の途中では、トランプ氏を狙った銃弾を受けて死亡した消防士コーリー・コンパートアさんと負傷した2人に敬意を表して、銃撃が起きた時刻(現地時間18時11分)に合わせて黙祷を捧げた。

 

トランプ氏は、7月の銃撃事件直後にトランプ支持を発表した実業家のイーロン・マスク氏を壇上に招き、マスク氏が5分ほどのスピーチをしたことは、非常に大きな話題となった。

 

マスク氏は、公の場で話すことはまれで、過去トランプ氏に投票したことは一度もなく、銃撃事件の直前までは、「自分は誰も応援しない」と公表していた。そのマスク氏が、人が変わったように、「MAGA(アメリカを再び偉大に)」の帽子をかぶり、真剣そのもので、「この選挙は、我々の人生で最も重要な選挙だ」「ハリス陣営は、言論の自由や、武器を持つ権利、有効に投票する権利を奪おうとしている」「民主主義を守るために、トランプは勝たねばならない」などと発言し、主要メディアも驚きと共に大々的に報道した。

 

 

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画像はFOX 29 フィラデルフィアのYouTubeより。

 

 

副大統領候補の討論会は共和党J・D・バンス氏の勝利

10月1日にニューヨークで行われたCBSニュース主催の副大統領候補の討論会は、共和党のJ・D・バンス氏の勝利と言われた。