昨日登った羅臼岳の報告です。
朝は3時に起床、4時10分に家を出ました。
日の出が遅くなったので、斜里町に入るころに海別岳の傍から朝日が昇りました。
目指す知床連山は山頂が雲の中。
一方、右手に見える斜里岳は頂上までくっきり。
どちらに行こうか、ちょっと迷ったけど・・・
やっぱり、20年ぶり位の羅臼にしました。
6時に登山口到着して、すぐに出発。
ホテル地の涯は休業していて、車は駐車場に停められました。
木下小屋の前で登山届を記入してスタート。
知床らしいうっそうとした森を進みますが、林床はこんな常緑樹。
鹿が食べないんだろうな。
森を抜けると、快適な尾根歩き。ウトロ側から吹き上げてくる風が気持ちいい!
って、タオルを車に忘れたので、風がありがたい。
上を見上げるとガスの中ですが、下界の天気は悪くないようです。
そして、国立公園かつ世界遺産の登山道は整備も行き届いていました。
赤い実がきれいなナナカマド。
弥三吉水までは登山口から1時間半、大沢の入り口には2時間40分で到着。
尾根では心地よかった風が、大沢に入ると海から吹き上げてくる強風に変わりました。
リンドウが咲き、すっかり秋の山ですね。
イワギキョウ。
羅臼平には9時10分着。テントが一張だけありました。
この先はハイマツの中を緩い登り。
真っ赤に熟したコケモモ。
裏側がまだ白いので酸っぱかった。
ガスの中に時折浮かび上がる頂上部。
箱庭のような、苔と高山植物。
最後の岩場に突入。
だんだんと岩の大きさが大きくなり。
ガスと強風の山頂に10時15分到着。
昨日は何も見えずと書いたけど、本当に一瞬だけウトロの市街地が見えました。
風下に回り込めば風は弱かったので、ガスが晴れることを願いながらパンをかじり、15分ほど休憩して下山しました。
羅臼平までの下りでは、国後島がかなりはっきり見えました。
羅臼平に置かれているフードロッカー。
開けてみるとこんな感じです。
相変わらず、下界は天気が良い。
極楽平で振り返ると、羅臼岳の雲も取れそう・・・
ま、すでに下山開始から1時間。夕方の用事もあるし、そんなに強風の山頂には居られないのでやむなし。
硫黄山もくっきり。
いつかはこの縦走路を歩いてみたいものです。
登山道に落ちていたクワガタ。
全長2センチ。大あごの形は見たことが無い。
なんだろう?
またも、ずいぶん変わった虫。腹の部分が無い???
って、何かに食われたイナゴでした。でも、なんで此処にしがみついてるんだろう?
下界は夏日。標高が下がるとどんどん暑くなりました。
そして、途中から左膝が痛くなり、スピードが上がらず。
登山口近くの林床で咲いていたアリドオシラン。
スタートから約8時間。14時前に駐車場に戻りました。
登山道は快適だけど、距離と標高差ともに長大なので、なかなか手ごわい山ですね。
帰り道から見上げた羅臼岳。
結局、雲はかかってるので、今日はこんな日だったんでしょう。
そして、斜里岳は・・・
考えてみたら、20年位前の前回も山頂からの景色は見られなかったような。
今の家からは130キロで割と近いので、また出かけてみよう!
帰宅後は子供とインラインスケート練習。我ながら体力だけはある。