寒かったり暖かかったり荒れてみたり。
この時期この季節にしてはと納得しながら過ごす日々。
日も幾分長くなり気が付けば2月中旬に差しかかる。
もう一カ月も経てば赤井川村でも春の訪れを感じることが出来るだろう。
冬の半分を折り返したことに対し気分が上がる最近です。
養鶏業者にとっては非常に恐ろしい話しなのですが
例年にないペースで全国的に鳥インフルエンザの感染が広がっています。
今朝も千葉県で新たに感染確認され100万羽以上の殺処分がはじまったようです。
近年では鳥インフルは養鶏業者において他の要因を抑え圧倒的に恐ろしく高いリスクとなっています。
今シーズン日本で発生している鳥インフルの全てがウィンドレス鶏舎と言われる窓が無く
環境コントロールがされて、鶏もケージで管理された外部との接触のない鶏舎からの発生。
私たちのような小規模で平飼いをしている立場から言わせてもらうと???と思うことも多々ある飼養方法ではありますが
良くも悪くもそれだけ管理された鶏舎であっても発生するのであれば
根本的なリスクの見直しが必要になってきているのだと思います。
自然界に存在するこのウィルス。
封じ込め自体を不可能と認め、
違う形でリスクを分散するしかないように思えているのですがどうでしょう。
千葉県を例に出して申し訳ないですが、数か所の事業所の感染で千葉県で生産する
30%程度の鶏卵が無くなったこと、この事実に驚きません?
これは3密どころの話ではない。
大規模飼育、効率だけを考えた飼育はいまや飼養業者にも顧客にも大きなリスクです。
先日少し騒がれた歴代農水大臣の大規模養鶏業者との癒着、アニマルウェルフェア(動物福祉)に対しての指針
一部の人たちの既得権益保護のための賄賂の問題も全部つながるけど
これを機に大規模飼養の見直しをするべきじゃないですか??
物価の優等生を卒業して、卵価上昇は致し方ない世論を作るのにお金を使うべきじゃないのかな。
それが全てではないけれど、無理なくリスク分散や安全対策も出来ると思うけど。
ヨーロッパやアメリカをはじめとする成熟期に入った先進国では教育、授業でも取り入れて
長い期間をかけて家畜飼養における効率優先はダメだ、そしてそれが当然という世論を作ってきた。
民間も追随し様々な企業でアニマルウェルフェア対応以外は販売・使用しない
地域によっては流通制限となってきています。
そのような取り組みをしている企業の中に日本にも出店していて馴染みのある企業もありますよ。
とにかく日本は遅れている。いや、向かっていないのか…。
痛みを伴わない改革は出来ないので色々問題課題と山積みなのは承知だが
ここまで来たらこの鳥インフル拡大を機としていつも通りのウィルスの侵入対策や蔓延防止策の徹底だけでなく、
抜本的な飼養改革に乗り出してほしい。
時代に合った改革ができる、そんな政治家出てきて欲しいとつくづく思う。
ちなみにうちの飼養羽数は平飼いで約600羽。
昨年のコロナの影響を受けて飲食店出荷がガクンと減り飼養羽数を減らしています。
規模は小さくてもコロポックル村のお客さんには
卵の味以外にも飼い方だったり、考え方、鶏や私たちを信頼・共感して購入してくれたり
支えてくれる人たちがたくさんいます。
そのような方達から援護射撃を勝手に頂きながら、違った角度から業界の情報発信続けます。
ちなみのちなみにアニマルウェルフェアとは以下の基準となります。
① 飢餓と渇きからの自由 ⇒ 新鮮な餌及び水の提供
② 苦痛、傷害又は疾病からの自由 ⇒ 疾病等の予防及び的確な診断と迅速な処置
③ 恐怖及び苦悩からの自由 ⇒ 心理的苦悩を避ける状況及び取り扱いの確保
④ 物理的、熱の不快さからの自由 ⇒ 適切な飼育環境(温度、湿度等)の提供
⑤ 正常な行動ができる自由 ⇒ 動物が実行したいと思った自然な行動がとれる機会
話変わって最近の日課、犬の散歩。
2万坪のドッグラン。
広さを活かした散歩はまだ全く出来ていませんが
そのうち全ての土地を有効活用した散歩スタイルを確立させます。
以前働いてくれていた子が飼っていた時の情報として
子犬の時に毎日5時間以上散歩し続けた結果引き起こしたこと。
犬が「疲労骨折」…。
なので今は合計1時間程度に抑えることにしています。
帰ってきてからの爆睡姿勢は緊張感も何もない現代犬。
夏場に散歩時間を取りにくいことを考えて真面目にドッグラン作ろう…。