
午前中めいっぱい孫のトレーニングをして昼飯を食べたらうとうとした。眠くて本を読めないのでテレビをつけたらプロ野球のキャンプを中継していた。
こんなものがテレビ番組になるのか。
誰が見るのか、暇人が世の中にはいるものだ。
などと思いつつしばらく見ていた。俺も暇人の一人か……。
猛虎阪神のキャンプであった。第1クール3日目とか。
野球というのは妙なスポーツ。実際の試合に費やす労力より今キャンプで費やす労力のほうが圧倒的に多い。練習にかける運動量が半端ではない。本番より練習のほうがエネルギーが要るというスポーツはそうない。マラソンと野球くらいのものか。したがってここで怪我をして1年棒に振る選手も後を絶たない。無事にキャンプを終えらればいいという考えさえ成り立つ。
さらに不思議なのは、キャンプにアナウンサーと解説者がいて雑談する。野球や選手に関するよもやま話を提供する。
見るほうはバッティング練習などどうでもいいのでその話を聞いている。お笑い芸人が無理に笑いを取る話よりまし。選手たちの練習はよい背景画でありむしろ彼らの話を聞いている。ときに居眠りをすると打球音が実に心地よい。
さんさんと日の差すグラウンド風景を見て、ああ春が来た、春はいいなあと感じる。これがプロ野球のキャンプ中継か。
練習も番組になるというのはプロ野球の底力か。しばらく打球音と話を聞きながらうとうとした。いい時間であった。
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